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薬価差益と院外処方
皆さんが子供だった頃、お薬はお医者さんの窓口でもらうのが普通でした。
注射で泣いてる子はおまけを貰ったり。私はカエルの指人形(コーワ製薬のケロちゃん)を覚えています。
ところが最近は病院では処方箋だけを発行してもらい、任意の調剤薬局で薬を買うスタイルが定着しています。これを「院外処方」と呼びます。また、調剤の業務を病院から薬局に分担することを「医薬分業」と呼びます。
では、どうしてこうしたスタイルが定着したのでしょうか?
「院外処方」が定着した背景
これには「薬価差益」が関連しています。薬価というのは厚生労働省が定める薬の値段の事です。病院や薬局は、薬を原価で仕入れて販売します。この薬価と原価の差を「薬価差益」と呼び、これが病院・薬局の利益になります。
原価に対しては規制がないため製薬会社や卸問屋の間の価格競争を生み、病院での処方が普通だった1980年代頃まではこの薬価差益の原価に対する割合が非常に大きくなりました。そのため、多くの利益を上げるためより多くの薬を処方するいわゆる「薬漬け医療」を生み出す結果にもなったのでした。
「院外処方」はこうした弊害を是正する目的で行われ、現在では「薬価差益」の割合もかなり小さくなりました。
「院外処方」の新たな問題
まず患者さんの手間が増えたこと、調剤費などの負担がふえたこと。
そして私は、かつては医療と調剤の連携から生まれていたトータルケアとしての治療が、あまり行われなくなってきていると感じています。
「医薬分業」は医師と薬剤師の地位を同等にするという目的もあるという事ですが、かえって薬剤師が治療の現場から遠のいてしまった印象を受けます。
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