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薬剤師の転職は、転職回数が多くなると不利になるのか
「薬剤師は他の職種に比べて転職回数が多いというけれど、それは本当なの?」
「転職回数が多いと、次の就職のときに不利になってしまうのかなぁ…」
今回は、そんな薬剤師の転職回数にまつわる疑問を調査するとともに、再就職のときに不利にならないためのアドバイスなどについてご紹介していきます。
目次
そもそも、転職回数ってどうやってカウントしていますか?
転職時に履歴書を作成する際にどこまで職歴として記載すべきかなど、自信をもってこうだ!と言える人って、実は少ないのではないでしょうか。
まず、転職回数の数え方が間違っていないか、Q&A形式で確認していきたいと思います。
Q1:アルバイトやパートも転職回数に含めるのでしょうか
A: 一般的に雇用先が変わったら転職回数としてカウントします。
Q2:妊娠・出産を理由に退職した場合も転職回数に含めるのですか
A: 妊娠・出産は「転職」が目的ではないのですが、退職によって雇用先が変わって職歴があることになるため、理由に関わらず転職回数としてカウントします。
Q3:試用期間中に数週間で退職したのですが職歴には転職として記載する必要がありますか
A: ごく短期間であっても雇用されて働いていたのであれば職歴に記載し、転職回数に含めます。
一般的な社会人の転職回数はどれくらいか
さて、あなたの転職回数は何回でしたか?
では次に、一般的な社会人は、いったい何回くらい転職をしているのか見ていきましょう。
2014年に、20代~60代以上の社会人2713名を対象に実施されたアンケート調査によると、
- 転職回数 1回:20%
- 転職回数 2回:19%
- 転職回数 3回:16%
- 転職回数 4回:11%
- 転職回数 5回以上:17%
- 転職したことが無い:17%
結果を見てみると、社会人の8割以上の人が少なくとも1回は転職を経験していることが分かります。
それに”転職回数 4回”が11%とやや少な目ですが、それ以外は16~20%と同じくらいの割合となっています。
意外と皆さん転職しているんですね!
薬剤師の転職は、転職回数が多くなると不利になるのか
それではここから本題です。
薬剤師の転職の場合は転職回数が何回以上だと不利になるのでしょうか?
幸いなことに、薬剤師業界は他の職種と異なり、まだまだ売り手市場なので転職回数が採用に対して大きく不利に作用することは少ないようです。
特に薬剤師不足が悩みの種だといわれている調剤薬局、ドラッグストア、病院などでは、薬剤師は雇用者側にとって喉から手が出るほど欲しい存在だとか。
しかし、油断はできません!
企業人事の担当者やキャリアアドバイザーの話によると、
- 30代で転職回数「3回」
- 40代で転職回数「5回」
この回数を超えるようになると、これまでの転職歴が気になるとのことでした。
とはいえ、一般的には30代前半であれば、少なくとも1社で4年以上継続して働いた経験があることが、人事評価の基準とされています。
つまり、たとえ転職回数が多くても、1社でも長く継続して働いた経験があれば問題ないと考えて良さそうですね。
転職回数が不利になるか有利になるかは、転職理由次第!
じゃあ「標準よりも転職回数が多く、1社での継続年数が少ない私(薬剤師)は転職に不利になってしまうの?」と思われる方がいるかもしれません。
ご安心ください!
転職回数が多く1社での継続年数が少なくても、転職理由次第で不利さを払しょくすることができます。
転職理由が不利に働く場合、有利に働く場合、それぞれ見ていきましょう。
不利になる転職理由
転職理由が「体調不良」、「労働条件が希望と異なっていた」、「人間関係に不満があったから」といったネガティブな理由だとマイナスイメージを持たれてしまうことがあります。
結婚や、出産、配偶者の転勤による退職は不利に働きませんので安心してください。
有利になる転職理由
一方、転職理由が「在宅医療を経験したいから」、「さまざまな科の処方箋を応需している薬局でスキルアップをしたいから」、「OTC販売を通して、地域の人たちのセルフメディケーションに貢献したいから」といったポジティブな理由であれば、それは採用に有利な要素へと変えることができます。
その際は、職歴に採用者が納得できるような一貫性のあるストーリーを描くようにしましょう。
また、転職回数が多くても、「管理薬剤師」「エリアマネージャー」といった経験があると、即戦力として力を発揮できることが期待されるため、転職回数の不利をカバーするくらいの有利な要素になることもあります。
転職回数が多い薬剤師へ!面接に向けて準備しておくべき 3つのポイント
それでは、おさらいです。
転職回数を指摘されたときに慌てないために、面接までに次の3つのポイントをしっかり整理しておきましょう。
1. ポジティブな転職理由を考えておこう
「給料や待遇に納得がいかなかった」、「人間関係に問題があった」などのネガティブなことを転職理由にするのは避けましょう。
「スキルアップ」や「新しいことに挑戦したい」といったポジティブな理由を挙げると面接官に好印象を与えられるようです。
2. キャリアの棚卸しをして成功経験をアピールできるようにしておこう
これまでに経験したいくつかの職場での経験を振り返り、成功体験を箇条書きにしてみましょう。
それをもとに、今度の職場でそれらの経験をどのように活かせるのか、自分はその会社に対してどのように役立つことができるのかをアピールします。
3. 職歴に一貫性のある理由づけをしておこう
いままでに在籍してきた職場でどのようなことを学んだのか。
なぜ転職をして、新たな職場で働くことを選んだのか。
自分にはどういったキャリアプランがあって、これまでの職歴を築いてきたのかを整理しましょう。
そして、面接官が納得できる説得力のある理由づけをして、これまでのキャリアのストーリーを組み立てましょう。
おわりに
薬剤師の転職回数について、就職活動に与える影響や面接時の対策についてご紹介してきました。
薬剤師にとって幸いなことに、転職回数は採用にさほど不利には働きません。しかし、その転職理由は必ず問われます。
これから転職を考えている方は、なるべくポジティブな表現を検討し、対策をしっかり取って、転職に臨んでくださいね!
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