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薬剤師が転職活動中に失敗した体験談と成功アドバイス

転職するかどうかを、慎重にじっくり悩むのは大切こと。でも、いざ転職活動を始めたら、効率的に失敗なく進めたいものですよね。

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ジョブデポ薬剤師によると、転職活動期間は調剤薬局の場合、平均で3週間~1ヶ月ほどのようです。一般的な転職活動期間は1ヶ月~3ヶ月程度なので、薬剤師の転職活動期間は短い傾向にありますね。

しかし、中には途中で思わぬ障害や問題が起きて転職活動がうまくいかず、活動が半年以上と長引いてしまうケースもあるようです。

 

今回は、薬剤師が転職活動中に実際に失敗したり悩んだりした体験と、その対策に向けたアドバイスをお伝えします。

薬剤師の転職活動中の失敗談

ケース1: 平日に面接時間が取れず転職活動が長引いています!

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大きな総合病院前の調剤薬局にお勤めのA子さん。勤務は病院の営業日と合わせて、薬局の開局時間は月曜~金曜の9時~18時です。

転職活動を始め、転職先の調剤薬局との面接日程を組もうとする段階で、面接は平日の午前から夕方までが一般的であることに、今更ながら気が付きました。

仕事帰りに面接を組もうとしても、どうしてもいつもの残業時間のことを考慮すると気になり、夜遅くなってしまう・・。そこで、平日に有給休暇を取り、面接が組むことにしました。

早速、有給休暇の書類を会社へ提出すると「今月は、もうシフトが出来上がっているから厳しい」と言われてしまい「家の用事なの?」と詳細を尋ねられました。

そのような反応がかえってくるとは予想しておらず、おどおどしてしまいました。

会社から「急ぎではない予定で有給消化するのは控えてよ。今月のシフトはもう変えられないよ。来月のシフトはまだできてないから、今回の希望は来月に反映させてもらいたい。」とお願いされました。

結局、候補の調剤薬局は応募者が多かったらしく、面接前に採用が締め切られました。

これから来月の有給休暇を利用して面接を組む予定ですが、かなりペースダウンしてしまっています。

薬剤師エリコからのアドバイス

今まで、有給をあまり取得してこなかったAさんは、会社のシフト作りの詳細を知らず、最初の段階で1ヶ月間時間のロスをしてしまいました。Aさんは、まずいつ休みが取れるかを前もって調べておくと良かったですね。また、休みがなかなか取れなくても、平日の勤務後の時間や土日を使って面接をしてくれる調剤薬局も多数あります。

転職サイトのサービスを利用するのも手です。多くの転職サイトでは、コンサルタントさんが面接設定を代行してくれます。

遠慮なく、コンサルタントさんへ相談しましょう。

 

ケース2: どこも同じような調剤薬局に見えて、なかなか決められません!

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B子さんは、病院で薬剤師として勤務していましたが、結婚を機に退職しました。今は、子供が小学生になったので、空いた時間に調剤薬局でのパート勤務を希望しています。

転職サイトへ登録したところ、「こんなにあるのか・・・」と、募集中の調剤薬局の多さに驚きました。B子さんは、家から歩いて通える調剤薬局を探し、面接を受けました。

全部で5ヶ所の調剤薬局の面接を受けたのですが、どこも同じような雰囲気で、決め手がなく、迷ってしまいました。

コンサルタントさんと、再度優先順位をおさらいしてみましたが、なぜか・・・しっくりきません。

薬剤師エリコからのアドバイス

調剤薬局は、全国に4万から5万軒もあります。確かに、業務内容が同じなので大雑把にみると似ています。病院内薬局の経験者からは、特にそのように見えても仕方がないでしょう。しかし、注意深くみると本当にそれぞれのカラーがあります。大手薬局チェーンか中小薬局か、門前薬局なのか面分業薬局なのか、処方科目は何がメインかによっても業務の幅や薬局の雰囲気、さらには患者さんの雰囲気まで異なります

病院内薬局の薬剤師を経験した人は、調剤は問題なくできると思いますので、調剤薬局の雰囲気を「派遣」という形で経験するのもお勧めです。

派遣は、短期のものから長期のものまであります。

契約をして派遣先に赴くので、実際に勤務してみて、自分に合わない雰囲気でしたら次回の更新時に契約しなければよいというメリットがあります。

もし体力に自信があれば、いくつかの調剤薬局を派遣という形で同時に掛け持ちすると、自然にそれぞれの薬局の特徴が見えてきます(掛け持ちNGという会社もありますので確認が必要です)。

これらを踏まえて転職活動をすると、希望の調剤薬局を細かくイメージできるようになるので、より理想の職場を見つけやすくなるでしょう。

 

ケース3: 後任が決まらず、転職先の入社日に間に合うか心配です!

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管理薬剤師をしているC子さん。管理薬剤師としての仕事の責任を重く感じ、一般薬剤師を希望しましたが、職場で管理薬剤師を代わりにしてくれる人がおらず、2年ほど頑張ってきました。

しかし、これ以上は続けられないと判断して、転職先で一般薬剤師になることに決めました。転職活動は順調にいき、希望の調剤薬局から内定通知をもらいました。

面接の最後には「○月には入社できます」と2ヶ月先の月を伝えてあります。

ところが、実際に現職の上司に退職意志を伝えたところ「管理薬剤師がいないと成り立たない」と強く引き留めにあってしまいました。

このまま引き止められたら今まで通りだと思い「管理薬剤師の応募をしてください」と強く伝えました。

応募をかけてもらって3週間が経ちますが・・・・、何の音さたもなく、誰も面接にきません。このままでは、管理薬剤師の業務の引継ぎもできず、転職先の入社予定日に間に合うかものすごく心配です。

薬剤師エリコからのアドバイス

管理薬剤師の退職に関しては慎重に行いましょう。法律上、管理薬剤師は一般薬剤師と扱いが異なるからです。薬局には、必ず管理者である管理薬剤師を置かなくてはいけないことになっています。引き受ける以上は退職する時のことをあらかじめイメージするくらいがベストです。

大手調剤チェーンなど、社内で自分の後任の確保が簡単であれば、さほど気にする必要はありませんが、社外から管理薬剤師を起用する場合は、かなりの時間や費用がいるので会社側は当然神経質になります。

今回のケースでは、後任の確保が難しい環境であると事前に分かっていたので、転職先に2ヶ月先の入社は可能であると言い切らず、2か月先で入社できるよう現職場に交渉してみるとした方が安全であったでしょう。

もちろん、法律では退職届けを出してから退職するまでに最低限必要な期間は2週間です。しかし、円満退職のためには、就業規則を確認し、職場に合わせた事前の対策を立てておく必要があります。

また、後任が見つかる前でも、引継ぎ書をしっかり書いておくことも大切です。

管理薬剤師の円満退職についてもコンサルタントさんは多くの実例やケースを知っています。一人で悩まずに相談してみましょう。

おわりに

今回は、薬剤師の転職活動中の失敗や悩みと、それに対する対策アドバイスをお伝えしました。

転職活動が長引くことは人間にとって緊張感が継続することを意味します。精神的にも肉体的にも疲労しますし、離職している場合は経済面での不安が出てきます。

少しでもあなた自身の負担を減らすためにも、気になる点はコンサルトさんや友人に相談しながら進めるのが成功の秘訣です。

転職活動中は思うとおりにいかず、壁にぶつかる薬剤師さんも多いはずよね。
この体験談とアドバイスが皆さんの転職活動の参考になるといいね!
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管理人について

現役薬剤師・エリコ

都内の調剤薬局に勤務中。

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