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  4. 体調の悪い患者さんを待合室でお待たせしない工夫 -調剤薬局の独自性 その3-

体調の悪い患者さんを待合室でお待たせしない工夫 -調剤薬局の独自性 その3-

シリーズで独自性を出している薬局についてお話しています。
今回は、その3の「体調の悪い患者さんを待合室でお待たせしない」です。

小さなお子様や高齢者のいらっしゃるご家庭では、冬のインフルエンザ時期の混みあった
病院や薬局の待合室での感染には敏感になるでしょう。
一般的に感染予防と聞いて思い浮かぶのは、「マスク」、「うがい」、「手洗い」、「予防接種」
などですね。

今回は、薬局にある独自性を持たせると・・・新しい感染予防策が生まれることに気がつきます!

体調の悪い患者さんを待合室でお待たせしない工夫

冬に入りインフルエンザが流行する時期になると病院も薬局も待合室は一杯になります。
そこで、独自性を追求する薬局ではドライブスルー薬局や携帯にお薬情報を送る転送メール
を行っている薬局があります。

ドライブスルー薬局

もともとドライブスルーは車社会の1930年代にアメリカで誕生しました。マクドナルドをはじめ、クリーニング、銀行、にドライブスルーが導入されました。日本でも、車が主な交通機関の場所ではいろいろな分野でドライブスルーが導入されています。

薬局の場合は、車に乗ったまま買い物などの用事を済ますことができるという便利さに加えて、体調の悪い患者さんに車から降りて待合室で待ってもらう必要がないメリットが加わります。

特に小さなお子さんの場合は、待合室で多くの患者さんからの二次感染を防ぐのにもとても有効です。中には、かかりつけの薬局に先に処方箋をFAXを送ることを希望する患者さんのいらっしゃり、一包化など時間のかかる患者さんは特に好評とのことです。

病院での待ち時間が1時間~半日。
薬局でも、1時間待ちとなると、お薬を服用するまでに半日以上かかってしまうのを考慮すると、待ち時間の短縮を狙った工夫はとても独自性に優れていますね。

携帯転送サービス

近年は、ソーシャルメディアの普及により、さまざまな分野で個人と企業が携帯電話やスマートフォンを通じて結ばれています。

薬局も例外ではなく、処方箋を薬局に出した後、近所でお買い物ができたり家にいったん帰れるように薬局から「調剤の完了」に関する情報の携帯転送サービスを導入している薬局が増えてきました。

各薬局に用意されている薬局カードのバーコードを携帯で読み取り、基本情報を記入して送ってもらうと薬局のデータベースに情報がインプットされます。その情報と薬局のデータ情報とつなげることにより、調剤の完了情報が携帯にメールとして送られるシステムです。

一般的に、待ち時間に買い物に出かけたり家にいったん帰ってから用事をすませたい患者さんの場合、かかりつけであったり顔見知りの場合は、お電話を希望する方もよく見受けられます。

しかし、携帯メールの方がより患者さんを束縛しない傾向が強いので好評です。これらのサービスは、都心部の体調の悪い患者さんや小さなお子様を持つご家族の場合にとても喜ばれますね。

おわりに

薬局に場合は、その立地によって客層を考慮したものが必要となります。
郊外では、車を使った生活になるので、当然ドライブスルーのような生活に密着した形が重宝されますし、都心部ではソーシャルメディアを導入した形がより生活に密着しています。

これらの薬局独自の工夫は、一般的な求人広告にはなかなか載っていないものです。
転職サイトに登録して、担当のコンサルタントに薬局独自の工夫をしているところをセレクトしてもらうだけでも、勉強になりますし転職活動はとても楽しいものになるでしょう。

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