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業務を効率化する工夫
薬剤師に限らず、仕事をする上で業務を効率化することは重要です。
では、薬剤師の場合、どのような業務で効率化をすればいいのでしょうか?
効率化が必要だという声が多い業務の代表選手が、「医薬品の在庫管理」だと言われています。これまで医薬品の在庫管理が効率化できなかったのには、以下の2つが大きな要因になっていました。
1. ジェネリック医薬品等、在庫種類の数が年々増えている
2.日々の調剤業務に追われ、在庫管理まで手が回らない
在庫管理しなければならない薬品数の多さは、大きな病院ともなればその数1,500種類にものぼると言われています。しかも、病院の規模が大きくなるほど、薬品を保管する場所も多くなり、倉庫、薬品庫、病棟などにそれぞれ薬品が存在することになります。
こうした面倒で手間な薬品の在庫管理を効率化する方法のひとつが、パソコンを使った在庫管理システムの導入です。薬品の発注から病棟や倉庫の請求、在庫管理まで行ってくれるシステムで、代表的なものに、
「やくぴた」(株式会社エス・エス・イー)、
「メディカルドラッグ」(富士通エフ・アイ・ピー)、
「医薬品在庫管理システム(MSV)」(株式会社電算)などがあります。
こうしたシステムでどんなことができるのか、「やくぴた」を例に見てみましょう。
「やくぴた」で効率化できる業務
・新薬の搭載やJANコードの追加情報など、商品マスタを毎日更新
・レセコン側からの新薬使用量をリアルタイムで自動取込
・過去の薬品使用量データからの最適発注点自動作成 など
こうしたシステムを活用すれば、棚卸や受入伝票の入力、仕入払出伝票の入力などの手間を大幅に改善することができます。また、医療機関が二次元バーコード付きの処方箋を発行することで、患者情報と処方箋情報が自動入力されますので、やはりこれも大幅な業務の効率化につながります。
最近では、電子薬歴とレセコン機能が一体化したものもあり、コメントや疑義照会、引き継ぎ事項なども効率的に管理することができます。一度電子薬歴を使用した薬剤師は、「転職しても電子薬歴のない薬局には行きたくない」という人も少なくありません。
しかし、こういったシステムはそこで働く薬剤師ひとりで導入を決めるわけにもいきません。そこで、手近にできる調剤の工夫として、よく出る薬は取りやすい場所に置くなどもひとつではないでしょうか。在庫管理などは薬剤師の本業ではないと考える方も多いでしょう。しかし、日常業務には欠かせないものである以上、効率化を図りその分を患者さんへの服薬指導などにあてることができれば、薬剤師としての遣り甲斐も増すはずです。
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