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薬剤師の転職術 -自己分析のやり方-
医療の世界では、勤務者全体の3割が流動的と言われています。
薬剤師もオンタイムで転職を決心し活動している人から数年先に転職を考慮に入れている人まで、さまざまです。
自己分析の前に
まず薬剤師が転職を考えてる背景にスポットを当てて考えてみましょう。
大きく分けて下の2つが考えられます。
- 現状に対して肯定的
(現状に満足しているが、将来に向けてキャリアアップ&自己実現したい) - 現状に対して否定的
(現状に満足していないので、今すぐ・または数年後にでも環境を変えたい)
※このほか例外的に、引越し・子育て・介護・ブランクなど家庭の諸事情がプラスされます。
薬剤師も転職を考えるならば、自分の現在の立ち位置はどちらに当たるのかを自覚した上で、将来の展望を視野に入れながら仕事を考えると、転職活動は有意義なものになるでしょう。
それでは、これらの自分の立ち位置にあった自己分析の仕方をみてみましょう。
あなたは、現状に対し肯定的?否定的?
現状に対して肯定的な場合
仕事には
- インプットしたものを実行する段階の仕事
- インプットしたものを消化してアウトプットする段階の仕事
とに分けられます。それぞれの仕事についてまず考えてみましょう。
① インプットしたものを実行する段階の仕事
具体的にどのような技術、ノウハウを吸収したいのか?
まずは、自分の考えを紙に箇条書きしてみることをお勧めします。
例えば
- 新しい○○の業務に携わり従事したい
- 専門に特化した資格を取得したい
- 普段の業務で気付きがあった・・・それを解決できる環境に身を投じたい
などです。
② インプットしたものを消化してアウトプットする段階の仕事
今まで培ってきた技術やノウハウをアウトプットすることに重きをおきたい方にオススメのやり方です。
ここで、強調しておきたいことは、アウトプットはとても重要だということです。
なぜなら人間はご飯を食べて栄養を取り込み血肉にし、不要なものは排泄します。
仕事においても同じようにインプットしたものをアウトプットして初めて自分のものとなるのです。だから アウトプット>インプットと言っても過言ではないのです。
例えば
- 後輩に教育として伝えていきたい
- 患者さんによりよい服薬指導がしたい
- 学んだことを実践に移したい
- 専門資格を通しプロフェッショナルとして深く携わりたい
などです。
これらの①、②を自分なりに自己分析し、アウトラインは出したほうがよりいいでしょう。
(紙に箇条書きしてみることをお勧めします。)
アウトラインが分かっていれば、実際に求人内容を見る段階になった時、組織の持つ理念や方向性と自分の方向性とに相関図が描けるようになるからです。
組織にはそれぞれが特色や強みといったものを持ち合わせています。自分が携わりたいものが実存しているか、経験したいものがこの先に存在するか情報収集し判断をすることはとても大切な要素です。
そして、今の自分はどの段階に居て、将来的にどの方向性を目指しているかを転職活動を通して気がつくかもしれません。
それでは次に、否定的な側面から考えてみましょう。
現状に対して否定的な場合
日本法規情報株式会社が2014年5月3日に発表した調査結果によると、社会人が職場に求めるものは「良好な人間関係」と「やりがい」との結果がでました。
「どんな職場を理想的だと思うか」というアンケートでは、1位が「人間関係が良い」が 18.3% 。続く、第2位は「良い同僚・上司に会える」が16.1%でした。
約35%の社会人が、人間関係を重視している傾向が示されたのです。
この結果から人間関係が悪く、良い上司や良い同僚に会えなかった。これは価値観の相違も含まれていると推測されます。
人間関係を背景に転職する際に注意する点は
- 働いている現場を見学させてもらうこと
- 面接を受ける職場の求人に至った背景の情報を得ること
- 業界紙やインターネットを通し、また知人友人を通してその職場の情報を収集すること
本当に知りたい情報は、案外得がたいものなので、薬剤師の人材派遣会社に登録して面接前に担当者に間接的に聞いてもらうという選択もあります。
一般的には、若手ばかりが在籍する現場は、経験値に乏しいため問題解決能力に欠く傾向があり、年配ばかりが在籍する現場は、過去にこだわり新しいものを吸収することがなかなかできない傾向があります。理想的な職場は、若手とベテランが混在するバランスのとれた環境です。
そして、肝心なことは自分が人間関係を理由に転職をしようとしているということです。多くの社会人が「人間関係」「同僚と上司との関係」の難しさに何度も直面します。これは、なにも薬剤師の転職だけにかかわらず、一生のテーマでもあることを知れば少しは気が楽になるかもしれません。
自分の中の肯定的、否定的両面を十分に分析し理想の職場探しを実現しましょう!
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薬剤師の転職サイトについて、さらに詳しく比較したいかたは「薬剤師が選ぶ人気転職サイトBEST5」もご覧ください。
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