- HOME >
- 薬剤師の気になるネタ >
- 薬剤師のお悩み相談室 >
- 在宅医療を行っている薬局・薬剤師の仕事って、実際はどうなの?
在宅医療を行っている薬局・薬剤師の仕事って、実際はどうなの?
当サイトに寄せられた、薬剤師のお悩みに詳しく回答!
今回は【薬局の在宅業務についてのお悩み】だよ。
-misoさん 20代男性(埼玉)より
新しい薬剤師としての道を目指しているなんて、とても素敵だね。
在宅医療はこれからますます需要が増えていく分野で、薬局・薬剤師に求められることもより一層拡がっていくね。
在宅では対患者個人だけではなく、対患者家族、ケアマネージャー、介護者、看護師、医師など、さまざまな方との連携も重要になってくるので、ご友人のいう通り、外来とはまた違う大変な部分もあるかもしれないね。でも、そこが非常にやりがいを感じるところでもある。
今回は薬局が行う在宅とは、どんな仕事で、どんなところが大変か、またどんなところにやりがいがあるのかを紹介していくね。
1. 在宅医療での薬局・薬剤師の役割
詳しくはこれからの在宅医療における薬剤師の役割の記事に書いてあるのだけど、在宅医療での薬局・薬剤師の仕事は、薬局への来店が難しい患者さんで、薬剤師による服薬管理が必要と判断され、医師から訪問指示がある場合にスタートするんだ。
薬剤師が患者さんの自宅に訪問して、お薬の指導や管理、患者さんの状態や服薬状況に合わせてお薬の見直しや提案などを行ったりするよ。
終末期の治療に携わることも多く、疼痛管理に伴う麻薬の注射・輸液の調整を行うこともあり、無菌調剤や幅広い衛生材料の知識が求められることもあるね。
病院勤務の経験があれば、そこで培った臨床の知識や技術を存分に発揮できるのではないかな。
公的な保険で提供できる在宅のサービスは、「居宅療養管理指導」(介護保険)、「在宅患者訪問薬剤管理指導」(医療保険)というものがあって、サービス開始時には、患者・家族の同意や契約書なども必要になってくるよ。
2. 在宅医療で薬剤師に求められること(大変さとやりがい)
まず言えるのは、密に医師とコミュニケーションをとる場面が多くなるね。退院時カンファレンスに同席したり、往診同行を求められることもあるよ。
そこで、医師や看護師の質問・相談に対して、その場で回答・提案する力が求められてくるね。お薬の知識はもちろんのこと、患者さんの疾患・症状、生活環境を理解して、それに合わせた提案をすることが薬剤師として信頼を得るために大切なことになるね。
また、医師だけでなく、ケアマネージャーや看護師、介護者から、直接お薬の管理について相談を受け、対応することも多いね。
担当者会議や地域ケア会議などにも参加する機会が増え、さまざまな職種の方と連携をスムーズに行うためのコミュニケーション力も求められてくるよ。
また患者さんの服薬状況や体調など、訪問時に確認したらそれで終わりではなく、ケアマネージャーと医師に報告することも大切な仕事になるね。
こんな風に、薬局の外来とは、また違う大変な部分も多いけれど、それが、まさに薬剤師としての大きなやりがいになるのではないかな。
3. 在宅医療に力を入れている薬局を探すには?
最近では、外来だけではなく、在宅医療を行っている薬局も大分増えてきたね。
面(病院に隣接しない)で薬局を開業して、在宅医療に特化して営業している薬局もみられるようになってきてるよ。
- 無菌調剤ができる設備を持っている
- 衛生材料の取り扱いが充実している
- 在宅医療に必要とされる機器に関する知識が高い
- 地域の医療・介護関係者からの信頼性が高い/連携がとれている
などが、在宅医療に力を入れているかのひとつの指標になるのではないかな。
24時間オンコール体制(緊急対応)も在宅では必要になってくるため、その体制がスタッフ間で整っているかも大切だね。
もし転職サイトなどで、在宅により力を入れている薬局を探す場合には、在宅医療をメインに行っている薬局を探すとよいよ。独自のノウハウをしっかり研修してくれるはずだよ。
おわりに
今後、ますます在宅医療のニーズは増えていくことは間違いなくて、地域医療の中で、薬局・薬剤師が果たすべき役割も非常に大きなものになっていくね。
他職種との医療連携が大切で、お薬をただ届けるというだけではなく、チームの中で薬局の機能と薬剤師の職能を最大限に発揮していくことが重要だよ。
もちろん在宅医療に限らず、外来での対応の際も同様に、患者さんやそのご家族が笑顔になれるように最適な医療をサポートするチームの一員になっていくのだということを忘れないでね!
ちなみに在宅医療に力を入れている薬剤師が集まる学会もあるんだ。例えばこれらの学会。
薬局・薬剤師の最新の取り組みや研究・報告等に触れることもできるので、とてもおすすめだよ。勉強会があれば、進んで参加しよう。
「在宅医療に携わりたい」というその気持ちを大切に、まずは実際に在宅に力を入れている薬局の方の話を聞いてみることや研修を受けてみるのが良いんじゃないかな。
オコジョはもちろん仮の姿で、ファーマシストライフの物知り薬剤師コンサルタント。
現役薬剤師でありながら会社経営者、某薬剤師関連の協会代表の顔をもつスーパー薬剤師。
好きな食べ物は納豆。
- 働き方が変わる キャリア面談が好評正社員もしくはパート・アルバイトなど、腰を落ち着けて働きたい人で、業種未経験、新卒で経験が浅いなどの理由から転職に不安がある人にオススメ。 書類の添削や面接、条件交渉など、転職活動に関する様々なサポートが受けられる。
- 高時給の派遣求人が豊富派遣で働きたい薬剤師にオススメ。 それ以外でも、ブランクがあっても、グループ会社 日本調剤の教育ノウハウを生かしたスキルアップ・キャリアアップ支援サービスがあるので安心。今なら、日本調剤監修のオリジナル冊子「保険調剤テキスト」が無料でもらえる。
- 企業やドラッグストア求人も多い正社員もしくはパート・アルバイトなど、腰を落ち着けて働きたい薬剤師で、調剤薬局や病院以外の職場も視野にいれて働きたい人にオススメ。 大手や将来性、安定性のある会社の求人が多く、スピード感がある。
薬剤師の転職サイトについて、さらに詳しく比較したいかたは「薬剤師が選ぶ人気転職サイトBEST5」もご覧ください。
カテゴリ一覧
管理人について
薬剤師 転職に特化 人気の転職支援サービス特集
- マイナビ薬剤師の評判「面談に力を入れている」「親身なアドバイス」は本当か?
初めての転職、転職になれていない薬剤師が安心して転職に臨めるサービスが多く、調剤薬局求人に強い!薬剤師転職業界大手のマイナビ薬剤師って、どんな転職サイト?
>詳しく見る - ファルマスタッフの評判は「高時給 派遣 薬剤師求人に強い」以外もあった!
薬剤師求人は派遣も含めて最大級!?地域密着系の調剤薬局や管理薬剤師を希望する薬剤師にもマッチ!教育研修制度が充実のファルマスタッフについて色々調べました。
>詳しく見る - ジョブデポ薬剤師は大手企業求人や優良求人が多い!? その特徴とメリット・デメリット
大手の調剤薬局やドラッグストアチェーンの求人に強い。さらに薬剤師資格を活かす職種だけでなく、その他の職種も視野に入れた幅広い仕事を検討したい人にオススメ。ジョブデポ薬剤師とは、どんなサイトか。
>詳しく見る