1.   >  
  2.   >  
  3.   >  
  4. 管理薬剤師の仕事がマンネリ化…今後の進路に悩んでいます

管理薬剤師の仕事がマンネリ化…今後の進路に悩んでいます

当サイトに寄せられた、薬剤師のお悩みに詳しく回答!

<オコジョTとは?>
オコジョはもちろん仮の姿で、ファーマシストライフの物知り薬剤師コンサルタント。
現役薬剤師でありながら会社経営者、某薬剤師関連の協会代表の顔をもつスーパー薬剤師。
好きな食べ物は納豆。

 

今回は【薬剤師のキャリアアップについてのお悩み】だよ!

10年ほど調剤薬局に勤め、管理薬剤師をしているのですが、だいぶ仕事がマンネリ化し、今後の進路について悩んでいます。今の会社内ですと、キャリアアップ制度のようなものはないので、このままだと何も変わらない毎日を今後も送りそうです。仕事がつまらないということはないのですが、薬剤師としてのキャリアアップについて、何か資格や他の手段があれば教えてもらいたいです。
-シゲさん 30代男性(千葉)より

今まで素晴らしい経験をされてきたんだね。たしかに薬剤師になって10年目、これからの人生、どうしていくべきか悩む時期がきたのかもしれない。

向上心があるからこそ、そういった気持ちになっているんだろうな。

実は、薬剤師としてのキャリアアップと一言でいっても、沢山のことが考えられると思うんだ。

年収を増やしたい、役職を上げたい、スキル・知識を磨きたい… 大切なことは、これからあなたが何をしたいかを考えて、これからの仕事を考えていくことだよ。

その理由について説明していくね。

1. あなたが考えるキャリアアップとは何ですか?

【1】年収を上げたい

今の年収をもっと増やしたいと思っている場合には、今の環境を変えない限り、なかなか難しいかもしれない

経営者の立場で考えると、勤めている薬局の売上が大きく上がらない限り、金額交渉をしたところで、なかなか受け入れ辛いのが本音だよね。

薬局の売上が一定だと、年功序列のように年々給与を上げていくことも難しいし、どうしても頭打ちになるのは、仕方ないよね。

今の環境のままで年収を上げたいのであれば、

「薬局の売上を大きくあげていくこと」
「勤めている会社に対して今以上に貢献していくこと」

が方法としてあるはずだね。

もし今のままで、この方法が難しいようだったら年収UPは難しいのではないかな…

環境を変えたいのであれば、「転職すること」や、「独立すること」なども視野に入れる必要があるね。

【2】役職を上げたい

会社の経営側であるより上の役職に就きたいと思っている場合には、キャリアアップ制度が整っていなくても、社長や幹部にアピールすることが大切だよ。

相談できる機会があれば、まず大切なのは、話してみること

管理薬剤師ではなく、こんなことがしてみたい!」など伝えないと上層部には分からないからね。

もし、薬局で基準調剤加算をとっていたりする場合には、管理薬剤師が5年以上の経験を満たしていることなどが条件に入っているので、簡単には辞められないということもあるよね。

覚悟を決めて強く上層部に伝えないと動いてくれないのは間違いないね。

管理薬剤師も、薬局内でのマネージメント業務になるけれど、その上の役職となると、さらに会社全体のマネージメントの能力・知識が求められるよ。

上の役職に就きたいと思っているだけでは能力・知識が足りない場合があるので、自分で足りてないところを勉強し、習得していかなければいけないよ

社長や幹部は、あなたの能力・知識をみた上で判断するのは間違いないからね。

【3】スキル・知識を磨きたい

今の薬局に来る患者さんのためにスキル・知識を磨いて、さらに貢献したいと思っている場合には、そのために必要だと思っていることを率先して学んでいくことが重要だね。

一つは、外部でやっている勉強会やセミナー、学会などを探し進んで参加してみることが大切だよ。

交流会などのイベントで他の薬剤師の方と情報共有したりすることも非常に学べることが多いからおすすめだよ。

二つ目に、何かの資格取得を目指してみることも良いね。

調べてみるとわかるけれど、

  • プライマリ・ケア認定薬剤師
  • 救急認定薬剤師
  • 日本褥瘡学会認定師
  • 公認スポーツファーマシスト
  • サプリメントアドバイザー
  • 日本禁煙学会認定認定専門指導者

などなど・・・

認定薬剤師をはじめ、薬剤師がとれる専門的な資格は非常に多いよね。

ただ、とても大切なことは、資格をとることがゴールではなくて、実際に困っている患者さんに対して、学んだ知識を応用して使うことだよ。

いわゆる”資格マニア”になってしまう人もいるんだけれど、臨床の場で実用しない限り、学んだ知識は活かせないからね。

2. 今、あなたが持っている武器は何ですか?

キャリアアップを考える上で、今あなたが持っている得意なこと、武器となることを考えることが大切だよ。

「えっ、何も思い浮かばない…」と思うかもしれないけれど、人には必ず武器となるものがあるはずだよ。

例えば、今あなたが持っている「管理薬剤師としてのスキル」。

管理薬剤師の経験があるということで、今の会社はあなたを手放したくないと感じているだろうし、転職をするとしても優位に進められることも考えられるよね。

そして大切なのは、その武器をもとに、できることを広げていくことなんだ。

例えば、あなたが、もともと飾り付けなどが好きで、店舗の商品などの陳列の仕方や飾り方を勉強して、空間ディスプレイデザイナーという資格をとったとするよね。

そうすると、管理薬剤師 × 空間ディスプレイデザイナーとなり、
管理薬剤師は全国に5万8千人いたとしても、さらに空間ディスプレイのデザインができる方は、おそらく全国にもほとんどいない。

このように希少価値が生まれると、自然と様々な話が舞い降りてきて、キャリアアップなどの道を考えやすくなるんだ。

会社が放っておけず、役職が変わったり、年収が上がるかもしれないし、他企業からスカウトされるかもしれないよね。

これが、あなたの得意な武器を活かして、キャリアアップを考えるということなんだ。

3. これから、どんなことをしていきたい?

キャリアアップとは、結局のところ、あなたがこれからどんなことをしていきたいかを考えることが大切だよね。

これは、僕はもちろん、友人でも家族でもわからないことで、あなたが考えなければいけないことだね。

  • 薬局でもっと管理薬剤師として患者さんの健康に貢献したい
  • 将来は自分の薬局を持って地域に根ざしたい
  • 薬剤師の仕事は辞めて、店舗デザインなどの仕事をやりたい
  • 海外で医療者として働いてみたい

などなど

何をしていきたいかによって、今やるべきことや、これからどうしていけば良いのか変わってくるのは間違いないよね。

自ら現状を変えようとしないかぎり、環境は何も変わることはないからね。決して考えることから目をそらしてはいけないよ!

おわりに

まずは、今の自分とよく向き合ってみてね。

自分が持っている武器は何なのか、これからどうしていきたいのか、をよく考えてみてキャリアアップについて方針を決めていくと良いと思うよ。

キャリアアップの仕方は会社が決めてくれるわけではなく、あなた自身が決めることだということを忘れないで!

向上心があるからこそ、現状変わらない毎日に何か不満を持っているんだよね。キャリアアップするために何かをしたい!と思っている気持ちは、とても大切なことだよ。これからのお仕事、応援してるね!
関連する記事はこちら

いま注目の記事

  • マイナビ薬剤師の評判「面談に力を入れている」「親身なアドバイス」は本当か?のサイトロゴ
    働き方が変わる キャリア面談が好評
    正社員もしくはパート・アルバイトなど、腰を落ち着けて働きたい人で、業種未経験、新卒で経験が浅いなどの理由から転職に不安がある人にオススメ。 書類の添削や面接、条件交渉など、転職活動に関する様々なサポートが受けられる。
  • 【発見】ファルマスタッフの評判は「高時給 派遣 薬剤師求人に強い」以外もあった!のサイトロゴ
    高時給の派遣求人が豊富
    派遣で働きたい薬剤師にオススメ。 それ以外でも、ブランクがあっても、グループ会社 日本調剤の教育ノウハウを生かしたスキルアップ・キャリアアップ支援サービスがあるので安心。今なら、日本調剤監修のオリジナル冊子「保険調剤テキスト」が無料でもらえる。
  • ジョブデポ薬剤師は大手企業求人や優良求人が多い!? その特徴とメリット・デメリットのサイトロゴ
    企業やドラッグストア求人も多い
    正社員もしくはパート・アルバイトなど、腰を落ち着けて働きたい薬剤師で、調剤薬局や病院以外の職場も視野にいれて働きたい人にオススメ。 大手や将来性、安定性のある会社の求人が多く、スピード感がある。

薬剤師の転職サイトについて、さらに詳しく比較したいかたは「薬剤師が選ぶ人気転職サイトBEST5」もご覧ください。

管理人について

現役薬剤師・エリコ

都内の調剤薬局に勤務中。

当サイトは、日々奮闘している薬剤師さんに代わって、すぐに役立つ薬剤師の情報やキャリアアップにつがなる情報、転職情報などを収集し、発信するサイトです。

※ 現在、記事作成を手伝っていただける在宅ライターを募集しております。詳細はこちらをご覧ください。

ファーマシストライフは"薬局アワード"を応援しています

みんなで選ぶ薬局アワード

主催:一般社団法人 薬局支援協会

TOPへ