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調剤業務~冬~

調剤業務~冬~冬は風邪、そしてインフルエンザの季節。
わけてもインフルエンザは、年によっては死亡例まで出てしまうほど強力なウィルス性疾患となって猛威をふるっています。数年前の新型インフルエンザの猛威も記憶に新しいところです。

現在インフルエンザに対する処方は、タミフル(オセルタミビル)が主流です。タミフルは体の中でインフルエンザウイルスが増える事を抑えて治療しますが、抗体が作られにくくなって免疫がつきにくい場合があるそうです。インフルエンザは一冬に2回かかることは滅多にありませんが、免疫が付かなかった場合は例外です。その場合、追加の調剤の際に抗菌薬としてクラリスも処方し抗体を作りやすくするという事が行われます。

発症後初期には経口吸入薬としてリレンザも用いられます。ただし発症後2日以内に用いないと効果が期待できないとされています。一方ではタミフル精神面への影響も指摘されていますが、現在のところこれにまさる効果を期待できる薬はないようです。インフルエンザはウィルス自体年々変化していくもので、現在の薬が数年後には通用しなくなるかもしれません。冬場にはもっとも警戒を要する疾病のひとつです。

さて冬は忘年会・新年会のシーズンでもあります。
この時期胃腸薬は欠かせませんね。胃腸薬の傾向として、生薬由来の伝統的な胃酸成分をベースに様々な成分が配合された「総合胃腸薬」、腸の運動や粘膜の吸収を整える止瀉・整腸薬」、H2受容体にヒスタミンが結合するのを妨害し胃酸分泌を抑えるH2ブロッカー」、大きくこの3つに分類されます。近年は効き目がシャープなH2ブロッカーが多く用いられていますが、ほとんどの場合OTC医薬品を用いるのが普通です。

ひび・あかぎれ・しもやけなどの低温性皮膚疾患が多いのもこの季節です。

このように様々に疾患に見舞われる可能性が高い冬ですが、冬休みやクリスマス・お正月など楽しいイベントが多い季節でもあります。健康に気をつけて元気に楽しく乗り切りましょう。

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