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業界売上 第2位!【日本調剤】の評判を徹底検証!
前回は業界売上トップの「アインファーマシーズ」について検証してきました。今回検証するのは業界売上第2位の「日本調剤」です。
※参照:日本調剤HP
全国に流れる日本調剤のTVコマーシャルを、見たことがある薬剤師さんも多いのではないでしょうか。
そんな日本調剤にはどのような特徴があり、そこで働いたことのある薬剤師からの評判は実際のところ、どうなのでしょうか。後半では口コミ投稿からの意見を客観的に検証していきます。
日本調剤の5つの特徴
まず、日本調剤のホームページから、薬剤師として気になった企業特徴をピックアップしてみました。
1. 全国47都道府県で展開する大手調剤薬局
日本調剤は北海道から沖縄県まで全国47都道府県に店舗を構えており、その数は2016年2月時点で526店舗、2018年1月4日現在では581店舗にもなります。
- 設立:1980年3月
- 売上高:2,192億円(連結 2016年3月期)→ 2,234億円(連結 2017年3月期)
※日本調剤の調剤薬局事業 売上高については大手調剤薬局の売上ランキングの記事をご覧ください - 従業員数:3,435名 → 3,781名(連結 2017年3月期)
※参照:日本調剤 薬剤師新卒採用|日本調剤について|日本調剤の薬局ビジョン(2016年) より
薬局スタイルの比率は2016年の資料と変わりなく、店舗の約7割が地域医療の中核となる大型総合病院の門前に構える薬局です。
創業時から社名として掲げた“日本調剤”には、企業理念である『医薬分業』の推進を通じて、日本中に良質な医療サービスを提供したいという想いが込められています。
2. 徹底した薬剤師教育
日本調剤は、薬剤師教育を薬局運営における最優先課題と捉え、全国の各支店に教育情報部を設置しています。
専任の教育スタッフが「薬学知識」「店舗管理知識」「理念教育」の3つを柱に薬剤師のスキルアップのために積極的に活動しています。
「15ステップアップ研修」というe-Learningスタイルの学習環境が整えられていて、これに連動したテストをクリアしながらステップアップを目指せます。
また、2015年より新しく「大学病院実務研修制度」というものを導入しました。
これは全国の大学と連携した研修で、調剤室業務、注射剤室業務、混注業務、製剤室業務、DI業務、病棟業務、薬務室業務など、普段は経験できない業務を体験することが出来ます。
入院患者さま向けの数多くの薬剤や輸液の調剤を通して、在宅医療の場でも活かせる薬剤師の育成を図っています。
3. ジェネリック医薬品への取り組み
日本調剤では、グループをあげて患者の医療費負担を軽減するジェネリック医薬品の普及・浸透に積極的に取り組んでいます。
ジェネリック医薬品の変換率は業界トップクラスの75%以上。患者さまのお薬代の軽減だけでなく、年間150億円以上の医療費削減に貢献しています。
高品質で安定した供給体制を確保するため、2005年にはジェネリック医薬品メーカーである、日本ジェネリック株式会社を設立しています。
4. 在宅医療と更なる地域医療サービス
また、本格的に在宅専門部門を設け、在宅訪問での服薬指導も行っています。
日本調剤の薬局のうち、全体の95%以上の薬局で在宅訪問実績があります。1か月に約1万件の患者さまのご自宅や高齢者入居施設へ訪問し、全国各地で地域医療に貢献しています。
医療機関から発行される処方せんへの応需に加えて、老人ホームをはじめとした介護施設向けの院外処方せんの調剤管理も積極的に推し進めています。
他にも、小学校で薬剤師の仕事を教えるお薬教室や、中学生による薬局での職場体験を継続的に実施したりと、さまざまなシーンで薬剤師と地域が直接つながる活動を行っています。
5. 薬局でのICTを活用した取り組み
業界でいち早く調剤業務の電子化やIT化を進めている日本調剤。ICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)を活用した取組みにも力を入れており、本社でも店舗状況をリアルタイムで把握できるオペレーションを可能にしています。
コンプライアンスを重視した調剤システム「JP調剤システム」、患者の服薬情報を一元管理・継続管理する電子お薬手帳アプリ「お薬手帳プラス」。どちらも日本調剤が独自に開発しています。お薬手帳プラスについては2017年7月でほぼ20万ユーザーに達しているとのことでした。
また、東京大学大学院医学系研究科と共同研究をしている、2型糖尿病及び予備群の方を対象とした自己管理支援アプリ「GlucoNote」では、電子お薬手帳「お薬手帳プラス」の機能を連携させ、薬剤師による対面サポートをプラスしたアプリの利活用への効果検証をしています。
こうした独自のICTにより収集したPHR(Personal Health Record:パーソナルヘルスレコード)を利活用した、かかりつけ薬剤師・薬局の健康サポート機能の強化を先駆的に取り組んでいます。
実際に日本調剤で働いたことのある薬剤師の口コミを検証!
3社の口コミサイトを徹底分析!仕事内容・環境、教育・キャリア、労働時間・休暇、給与・待遇、女性の働きやすさについて、口コミからわかる日本調剤の実態をまとめてみました。
今回の検証にあたってチェックした口コミサイトはこちらです。
仕事内容・環境について
薬剤師として成長できる環境・社風は堅め
総合病院の門前薬局が中心のため、新しい薬や様々な処方に触れることができ、薬剤師として成長できるといった意見が多く見受けられました。システムもしっかりしており、セキュリティーのため、指紋認証システムを導入しているようです。
一方で、企業風土は質実剛健、ワンマン経営、良くも悪くも日本の伝統的な会社というコメントが寄せられています。
職場の雰囲気は店舗、地域によって大分異なるようなので、見学は複数店舗に行くと良さそうです。
教育・キャリアについて
充実した教育システムが保障されている
日本調剤の特徴である教育制度は、実際に十分整っており、中途入社でもスキルを取得することができるようです。
入社後、全社員を対象に行われる「15ステップアップ研修」の他に、新薬や疾病についてのテスト、1年に一度行われる統一テストもあるようです。薬剤師として、常に学んでいく姿勢が問われますね!
労働時間・休暇について
休日出勤はないが、残業は多めの傾向
残業は少ない店舗でも最低1時間はあるようです。理由は、患者様の情報を入力する作業が終わらないことが多いためとか。中にはサービス残業をしている薬剤師の方もいました。
休日出勤は基本的にないようですね。
店舗が多い地域では、経験のある人は、店舗応援要員となり、一日で2店舗まわるといったシフトになることもあるそうです。
休暇の取りやすさや残業は、店舗によって異なるので確認しましょう。
また、プライベート重視の方には契約社員かパートで働くという選択肢もあるので、検討してみましょう。
※薬剤師のパートについては「パート薬剤師として働きたい!と思ったときの職場選びのポイント」もご覧ください
給与・待遇について
給与水準が高いという嬉しい結果
給与・賞与が他の企業に比べて良い、福利厚生の待遇が手厚いといったコメントが多く見受けられました。
口コミを見てると、20代後半で600万円代の薬剤師も多くてびっくり!(残業代を入れた額だと思いますが…)
また、本人と扶養家族の薬代を全額補てんしてくれるとの記載もありました。これが本当であれば良い待遇ですね。
人事評価はすべて数字で行われ、売上、調剤、監査、投薬をどれだけこなしたかの点数が反映されるそうです。頑張った分だけボーナスに反映されるので嬉しいと感じている薬剤師さんもいました。
女性の働きやすさについて
ライフスタイルの変化に合わせて働き続けることができる職場
女性が多い職場なため、産休・育児休暇の取得者が多いようです。
復帰は短時間でも歓迎、短い時間でも働いてくれるなら助かっているという店長さんからの口コミもありました。
子供が小学生になるまで最大2時間就業時間を短縮することもできます。
また、勤務地の希望にも柔軟に対応してくれるようです。例えば、夫の転勤について行く場合も、全都道府県に薬局がある為、退職や転職することなく希望エリアを変更できます。
大手ならではの利点ですね。
その他、気になったこと
ジェネリック医薬品事業に注目
安定して成長している、社長の経営方針がはっきりしていて、先を見据える力が強いという意見の中、事業展望はジェネリック医薬品の成功・普及次第というコメントもありました。
今後のジェネリック医薬品の動向を追っていきましょう。
それでは、2016年7月現在で掲載されていた日本調剤の求人を一緒にみてみましょう。
実際の日本調剤の募集内容をチェック!
日本調剤の求人情報は、子会社である株式会社メディカルリソースが運営する薬剤師向け転職サイトファルマスタッフでの取り扱いが基本的には多いのですが、他の薬剤師向け大手転職サイトでも取り扱いがあるので、いくつか紹介しておきたいと思います。
1. 年収700万円を目指せる在宅専門の求人(目黒区)
こちらは薬剤師求人サイトの薬キャリで見つけたお仕事です。在宅専門チームにて、高齢者在宅、緩和ケア、小児在宅、障害者在宅などを担当していきます。
訪問スケジュールは自分で組み立てる為、自分のスケジュールに合わせて計画立てが可能なようです。iPad が 1 人 1 台支給され、外出先からでも薬歴やカルテの閲覧、在宅医療の計画・報告を行うことが出来ます。
年収は700万円と高額です。在宅医療に興味のある方は必見です。
※薬キャリ(エムスリーキャリア)の特徴や口コミ・評判が知りたい方は「薬キャリ(エムスリーキャリア)の特徴とメリット・デメリット」の記事をご覧ください
2. 駅チカの総合科目処方の薬局(千代田区)
2つ目はマイナビ薬剤師で見つけた求人情報です。
平均年齢が30歳くらいと若いスタッフが多く、活気がある薬局で薬剤師を募集しています。
産休や育休制度が浸透しており、現在、薬剤師スタッフの1割程度がこれらの休暇制度を利用し、ほぼ100%職場復帰しているそうです。
※マイナビ薬剤師についての特徴や評判・口コミを詳しく知りたい方は「マイナビ薬剤師の特徴とメリット・デメリット」の記事をご覧ください
日本調剤の特徴と評判のまとめ
- 47都道府県すべてに展開する業界第2位の大手調剤薬局
- 充実の研修制度やイーラーニングがあり、薬剤師の成長を支援している
- ジェネリック医薬品や在宅医療の提供に力を入れている
- トップダウン方式で社風は堅め
- 休日出勤はないが残業は多めの傾向
- 給料は高めで福利厚生も充実している
- ライフスタイルの変化に合わせて働き続けることができる
ここまでなるべく客観的に、偏った情報にならないように口コミをまとめてきたつもりですが、口コミは100%正しい情報とは限りません。最新の状況は口コミ当時から変わっていることもあるでしょう。この記事から気になった点は、面接時などに確認してみてくださいね。
- 働き方が変わる キャリア面談が好評正社員もしくはパート・アルバイトなど、腰を落ち着けて働きたい人で、業種未経験、新卒で経験が浅いなどの理由から転職に不安がある人にオススメ。 書類の添削や面接、条件交渉など、転職活動に関する様々なサポートが受けられる。
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- 企業やドラッグストア求人も多い正社員もしくはパート・アルバイトなど、腰を落ち着けて働きたい薬剤師で、調剤薬局や病院以外の職場も視野にいれて働きたい人にオススメ。 大手や将来性、安定性のある会社の求人が多く、スピード感がある。
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