業界売上トップ！【アインファーマシーズ】の評判を徹底検証！

日本の調剤薬局業界でトップの店舗数を誇るアインファーマシーズ。

実は2015年11月、「株式会社アインファーマシーズ」から「株式会社アインホールディングス」に社名変更。100%子会社として「株式会社アインファーマシーズ」を設立しているんです。

そんなアインファーマシーズが運営する「アイン薬局」といえば、北海道から沖縄まで全国に店舗があるので、名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

※参照：アイングループHP

 

そんな大手チェーンであるアインファーマシーズにはどのような特徴があり、そこで働いたことのある薬剤師からの評判は実際のところ、どうなのでしょうか。後半では口コミ投稿からの意見を客観的に検証していきます。

 

まず、アインホールディングスのホームページから、薬剤師として気になった企業特徴をピックアップしました。

アインファーマシーズの7つの特徴

1. 着々と成長し続ける 調剤薬局業界のリーディングカンパニー

アインホールディングスは2017年も売上高・店舗数は調剤薬局業界でともにトップでした。

投資家に対して”売上高2ケタ成長”、”新規出店とM&Aにより毎期100店舗前後の出店”という明確な数字目標を打ち出しており、会社として着々と資本を成長させ、安定した経営基盤を築いていることからも、高い企業力を持っていることがうかがえます。

主軸のファーマシー事業は、アインファーマシーズの他、アインメディオ、ダイチク、あさひ調剤、メディオ薬局、西日本ファーマシー、葵調剤などを子会社化していき、店舗数は2016年4月期時点で、全国に調剤薬局 881店舗、ドラッグストア 52店舗。

2017年4月期ではドラッグストア 52店舗と変わらなかったものの、調剤薬局は 1,066店舗にまで成長を遂げており、売上げ、純利益とも右肩上がりに伸びている企業です。

アイングループってどんな会社？｜アイングループ

• 設立：1969年
• 売上高：2,348億43百万円（連結 2016年4月期）⇒ 2,481億10百万円（連結 2017年4月期）
• 従業員数：8,555人 ※うち薬剤師 3,899人（2016年4月期）⇒ 9,774人 ※うち薬剤師 4,518人（2017年4月末）

本社は北海道札幌市にあります。

 

2. 主軸はやっぱりファーマシー事業

アイングループの主たる事業は、ファーマシー事業とリテール事業の2つ。とはいえ、店舗数からもわかる通り、その大部分はファーマシー事業で成り立っています。

2017年4月末時点で、ファーマシー事業の売上構成比 は89.4％。対してリテール事業は8.6％です。

ファーマシー事業で、代表的なのは「アイン薬局」です。病院の近隣で展開する調剤薬局（門前薬局）をメインに、全国どの地域でも、それぞれの地域に根ざした安心安全の医療を提供できる”薬局のインフラ”をめざし展開中です。

リテール事業では、美と健康をサポートするドラッグ＆コスメティックストア「アインズ＆トルペ」を展開しています。（後ほど詳しく紹介しますね）

その他にも、ジェネリック医薬品卸や医療モールの開発、在宅医療への取り組みも行い、かかりつけ薬局として地域医療への更なる貢献を目指しています。

また、早くより電子薬歴、電子お薬手帳、過誤防止システム、発注システム、社内イントラネットを完備。医療の安全性向上と効率化を高い次元で実現しています。

 

3. 優れた教育・資格取得の支援

アイングループではスキルとホスピタリティマインドを兼ね備えた薬剤師の教育を目指しており、新卒採用ページにおいて自社の教育プログラムを業界No.1の薬剤師育成プログラムと謳っています。

その内容は、大きく分けて「ベーシック教育」「スペシャリスト教育」「リーダーシップ教育」から成り立っており、新入社員から管理職までそれぞれのステージに合わせた研修プログラムを構築しています。

なかでも特に気になったのは、北海道大学、カレスサッポロとの3者共同で実施する”病院薬剤師・薬局薬剤師による高度医療シミュレーション研修”です。

地域連携モデルを構築し地域包括ケアシステムの整備を促進を目標とした取り組みで、年間100名が受講しています。ここでは緩和ケア、無菌調剤技術、入院・退院時多職種連携カリキュラム、フィジカルアセスメント等のノウハウ習得を目指しています。

アイン X アカデミア｜アイングループ新卒薬剤師採用 スペシャルサイト

大学病院との取組みについては、他にも東京大学薬学部、日本大学病院、藤田保健衛生大学病院などと連携し、高度薬学管理機能を担う薬剤師の育成に力を入れていることがうかがえました。

さらに、一人ひとりのスキル向上と全体のレベルアップを図っており、学会発表や、入社5年目以上の社員が対象とした海外研修制度もあります。

また、

• 研修認定薬剤師
• 外来がん治療認定薬剤師
• 認知症認定薬剤師

といった認定薬剤師の資格取得のための研修や勉強会も開催しており、福利厚生として、さまざまな資格取得支援にも取り組んでいます。

 

4.在宅医療への積極的な取り組み

全店で在宅医療を提供できる体制を整えています。

2017年10月現在では841店舗、全国約80％の店舗で在宅医療を実施しています。特に、まだ珍しい小児科領域の在宅医療にも積極的に取り組んでいます。

在宅医療においては無菌製剤も重要なファクターのため、アイングループではクリーンベンチはもちろん、安全キャビネットを備えた無菌調剤室も配備しています。

アイングループや日本の在宅医療の現状、医療の現場で実際に起こった事例などは社内報で情報共有しています。

 

5.社会情勢に合わせた新しい取り組み

東日本大震災では、被災者の方々が少しでも普段の生活に戻れるよう支援することが必要と考え、仮設住宅に薬局を設置しました（現在は終了）。

その後は全店で災害時対応のための備蓄も置き、いかなるときも医療を提供できるような体制を整えています。

他にも、英語による服薬指導が可能な薬剤師を配置し、外国人の医療サポートも積極的に実施する店舗や、24時間開局の店舗を稼働させるといった新しい取り組みをしています。

 

6.ヘルス&ビューティショップを運営するリテール事業

“キレイ3世代”をターゲットにした医薬品と化粧品でのカウンセリング。専門店ならではの品ぞろえで、薬剤師としての活躍が可能です。

将来は、医薬品・化粧品、プライベートブランドの商品開発や、バイヤー、営業など様々なキャリアアップもあります。

アユーラ化粧品も実はアイングループに加わっています。

 

7. 幅広いキャリア形成

薬剤師がいろいろな環境で経験を積める可能性がアインファーマシーズにはあります。

薬局管理者としてのマネジメント業務、本部での研修指導や広報活動と様々な活躍の場があり、キャリアアップを目指すことができます。

教育制度＆キャリアステップ｜アイングループ新卒薬剤師採用 スペシャルサイト

資格取得のための多様な勉強会や、薬剤師の枠にとらわれないキャリア形成は大手ならではの制度ですね。

 

では、実際に働いている薬剤師はどのように感じているのでしょうか。口コミサイトのコメントを見てみましょう。

実際にアインファーマシーズで働いたことのある薬剤師の口コミを検証！

3社の口コミサイトを徹底分析！仕事内容・環境、教育・キャリア、労働時間・休暇、給与・待遇、女性の働きやすさについて、口コミからわかるアインファーマシーズの実態をまとめてみました。

今回の検証にあたってチェックした口コミサイトはこちらです。

• 転職会議
• キャリコネ
• VORKERS

 

仕事内容・環境について

調剤環境は良いとのコメントが多数、特に調剤過誤に対する取り組みは万全

店舗によって日々の処方箋数が異なり、設備の導入には差があるものの、概ねどの店舗も調剤環境としては良いようです。大型店舗はオートメーション化が進んでいて働きやすいとの意見もありました。

また、アイングループのホームページにも記載があるように、調剤過誤に対する取り組みは実にしっかりしているようです。そのため、二重三重にチェック時間がかかるようですが安全に患者さんにお薬を渡すためには、やはりミスがでない方法が一番ではないでしょうか。

ルールがきっちりしている反面、融通が利かないという意見も

全国規模の大きな会社のためマニュアル化が進み、店舗ごとの融通が利かないとの意見がありました。

これは大規模展開をしている調剤薬局チェーンの特徴でもあるので、自由な環境の中で臨機応変な対応をしたいという人にはあまり向いていないのかもしれません。

 

教育・キャリアについて

未経験からキャリアまで継続した教育が受けられるシステム

独自のマニュアルによる教育制度があり、初心者でも丁寧親切な指導が受けられるようです。

店舗配属後もOJTトレーナーの先輩薬剤師に指導をしてもらえ、2年目以降も定期的にフォローアップ研修が行われているようです。一人前の薬剤師に育ててくれるという感謝の声が多く見うけられました。

研修では医薬品知識、病態知識が学べるようです。また、Eラーニングには補助制度があるそうです。

店舗勤務以外のキャリア

店舗以外の勤務の方の口コミと思われる投稿は、残念ながら見つけることが出来ませんでした。

 

労働時間・休暇について

休みが取りやすく残業が少ない体制へと改善がみられる

昨年までの口コミでは休みが取りにくいという声が多くありましたが、最近の口コミでは、「有給取得率は実際95％ほどであると感じる」「休みが申請しやすい環境である」といった嬉しい声が入ってきています。

残業についても、会社が残業を減らす方針のため、「残業は少ない時は5時間以内」「残業したらその時間分をどこかで早く帰って消化」との声が見受けられます。

ただし、地方は慢性的に人手不足であり、自分が休むと他の店舗から薬剤師を派遣してもらわなければななないため、遠慮して休みを取らない人も多く、有給はあっても使えないということもあるようです。

このように店舗によって異なるようなので、営業時間とシフト制度、各店舗で働く人数などの確認をしておいた方が良いでしょう。

 

給与・待遇について

給与は業界として低め？福利厚生は充実しているようす

給与は低めで、他と比べて100万円位違うと言う方も・・。福利厚生は充実しており、住宅補助も良いという意見がある中、住宅手当は最初に採用された以外の土地に勤務とならなければ支給されないというコメントも。給与や待遇については社員区分にもよるようなので一概には語れなそうです。

管理薬剤師の残業代は20時間を超えた場合に支給という情報もありました。

昇給や賞与は能力によって差が付きにくく、一番差が付くのは管理職への昇進のようです。ある程度高い報酬を望むなら全国転勤ありで4～5年勤め、管理薬剤師・薬局長にならないと難しいようです。

 

女性の働きやすさについて

女性薬剤師が多く、産休・育児休暇がとりやすい環境

女性の管理職が多いため女性は産休、育児休暇がとりやすいとの意見が多く見られました。

また、子供が小学生になるまで時短勤務が出来る制度もあり、子育てをしながら仕事を続ける女性薬剤師にとって働きやすいと言えそうです。

全国に展開しているため、育児や介護等で移動しないといけない場合でも、他店への異動が可能である点をメリットに感じている薬剤師さんも多くいました。

 

それでは、現在（2016年７月）募集をしているアイングループの求人を一緒にみてみましょう。

実際の募集内容をチェック！

英語力が活かせる外国人の患者さんが多い薬局（千代田区）

アインファーマシーズのHPにあった英語対応をしている店舗です。店内の様々な表記も英語が併記されています。

処方科目は主に内科、婦人科、放射線科です。OTC販売未経験の薬剤師も募集しています。

場所は東京大手町にあります。

※参照： マイナビ薬剤師

休みがとりやすく時給の良い調剤薬局（目黒区）

便利な駅近薬局の求人です。

正社員の年収は特別高い感じはしませんが、パート時給は適度です。

普通のアルバイトは1,000円程度が主流。専門的な仕事でも1,500円くらいなので、やはり薬剤師は魅力的な仕事ですね。

年間休日取得は120日以上ある店舗で、場所は東急東横線の祐天寺駅近くです。

※参照：薬キャリ

 

アインファーマシーズの特徴と評判のまとめ

• 全国展開する業界最大手の薬局チェーン
• ヘルス＆ビューティー事業という独自の部門がある
• 薬剤師の成長を継続的にバックアップしてくれる教育システム
• 在宅医療や災害時の医療支援など新しい試みに積極的
• 安全性に対する意識が強く、調剤過誤に対する対策が万全
• 休暇取得・残業の多さは改善傾向にある
• 給料は管理職にならないと低め
• 産休・育児休暇がとりやすい

最後になりますが、ここまでなるべく偏った情報にならないように口コミをまとめてきたつもりですが、口コミは100％正しい情報とは限りません。最新の状況は口コミ当時から変わっていることもあります。

この記事から気になった点は、面接時などに確認してみてくださいね。

 

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