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学校薬剤師
幼稚園・小学校・中学校・高等学校・高等専門学校・盲学校・聾学校・養護学校に至るまで、大学を除く国立・公立・私立、すべての学校に薬剤師を置くよう学校保健法第16条により定められています。
公立学校の場合、地方公務員特別職となり教育委員会の委嘱により学校薬剤師となります。国立学校の場合、非常勤の国家公務員の一般職として任命されることで学校薬剤師となります。
仕事の内容は以下のような業務です。
1.健康相談、保健指導
2.飲料水の点検・検査
3.薬の正しい使い方の指導
4.ゴミの処理・トイレの管理
5.学校給食の衛生管理
6.騒音環境の調査
7.机、椅子の整備
8.教室などの明るさの検査
9.学校プールの検査・消毒
10.ネズミなどの衛生害虫の駆除
11.喫煙、飲酒、薬物乱用防止の教育 など
こうして見てみると、学校薬剤師がいかに子どもたちの健康を担う大切な仕事だかが分かると思います。
たとえば、内科的疾患のある児童・生徒に内服薬を服用させる際に学校医の指示を受けたり、児童・生徒の既往症や現病歴をできる限り詳しく調査・記録し整備しておくことも、学校薬剤師の大切な仕事のひとつです。
その他、学校内の焼却炉でゴミを焼却する場合、有害物質のダイオキシンが発生する可能性が高いため、文部省通知により禁止されています。ですので、子どもたちにはゴミの再利用や減量化など、なぜ資源を大切にしないといけないのかなどを指導するのも学校薬剤師の仕事です。
また、清潔で快適な学校生活を送るためのトイレの管理として、「施設・設備・清潔・採光・照明・換気・ハエ・臭気」などの定められた検査項目を定期的に行い、基準に合っているかを点検する仕事もあります。
ちなみに、学校薬剤師になるには、教育委員会などの学校設置者から任命または委託をされれば、原則として薬剤師ならば誰でもなれることができます。しかし、学校薬剤師は未来を担う子どもたちに係わるだけに、以下のような要素が必要だと期待されています。
1. 教育現場に携わるにふさわしい人間性
2. 教育に対する正しい理解
3. 研修会や講習会など、職務に必要な知識の研鑚
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