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アメリカのファーマシー・テクニシャンについて
アメリカでは薬局などで働く調剤士は「ファーマシー・テクニシャン」(pharmacy technician)と呼ばれています。
日本では「テクニシャン」というと違う意味になってしまいますが、アメリカでは化学関係の仕事の色々な方面で「テクニシャン」が肩書きにつく職種が存在します。例えば、X線技師、機械を使って測定をする人、研究所でデータを収集するような職種の人もテクニシャンと呼ばれます。
アメリカでは、調剤士は主に薬局運営に関する仕事を担当します。
その仕事内容は処方箋通りに薬剤を調合することから始まり、患者の保険加入状況の確認を含む顧客管理、薬剤在庫管理、レジ操作などのアドミ的業務や電話応対なども含まれます。
(ちなみに、これは薬局の小売店やメールオーダーで処方箋を受け付けるタイプの薬局で働く調剤師の場合で、病院や介護施設などで働く調剤師の場合は、処方箋を扱う以外の仕事をする「ファーマシー・エイド」という職種の人がいるため、仕事内容は若干異なります。)
ファーマシー・テクニシャンは薬局勤務とはいえサービス業にあたるため、彼らの勤務はシフト制で、平日・休日を問わない勤務になることもあります。病院付属の薬局ですと、24時間営業の薬局がオープンしているので、夜勤が月に何回かあるというところもあります。
ファーマシー・テクニシャンは、いわゆる3K(きけん・きたない・きつい)と呼ばれる仕事ではないですが、基本が立ち仕事で、薬剤などが入った重い箱を担いだり、薬剤の入った棚が高所の場合にははしごを登ったりということもしなくてはならず、意外と重労働といえます。
アメリカではファーマシー・テクニシャンの資格は州が管理するため、国家試験というものがありません。その代わり、ファーマシー・テクニシャンになるには、州が行う「バー・テスト」という試験をクリアしなくてはなりません。以前は、テスト問題が州によって異なっていたようですが、現在は全州で統一された問題になっています。
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