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世界の薬局
世界の薬局は、日本とはどう違うのでしょうか?
アメリカ
なんと言ってもドラッグストア発祥の地です。薬以外の日用品や食品も販売するドラッグストアは今では日本でも浸透していますが、1970年代ころまではまさにアメリカならではの光景でした。
アメリカの薬局はすべて調剤薬局です。ここで店頭医薬品と処方箋医薬品を両方扱います。
日本との大きな違いは、保険でしょう。国民皆健康保険の日本と違い、アメリカでは保険は任意となっています。したがって医師から処方箋を渡された時、保険の加入者は自己負担金を負担するだけで購入できますが、未加入者は全額自己負担となります。
中国
なんと言っても漢方の生まれた国ですので、壁一面に漢方薬のしまってある引き出しが並んでいるというイメージがまず浮かびます。
中国の薬屋には「中薬」と「西薬」のコーナーがたいていあります。中薬は漢方薬中心で作った薬で、西薬は西洋の薬、これは主に抗生物質の薬を指すそうです。
薬剤師の国家試験は、実は数年前に制度化されたばかりだそうです。漢方薬は元来経験と知恵で利用され続けてきた中国の伝統でもありますので、これは無理もないところという印象も受けます。
イタリア
イタリアでは薬局はファルマチアと呼ばれています。
こちらもすべて調剤薬局で、そこで店頭医薬品や日用品が置いてあるスタイルはアメリカと同じ。ただし、こちらはドラッグストアのように気楽に店内を歩いてみる、という訳にはいかないようです。
また、特に薬草を扱っているお店エルボリステリアがあります。こちらは医薬品はおいていませんが、ハーブや煎じ薬などのたくさんの薬草を扱っているそうです。ヨーロッパの国らしいお店といえます。
このように、それぞれの国の特徴が出ていて大変おもしろいですが、薬局は人々の安全で健康な暮らしに欠かせないもの。
それはどこの国でも同じですね。
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