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忙しい薬剤師さんへ!ワーク・ライフ・バランスを実現できる職場の見つけ方
国試に通って薬剤師になったら、プライベートの時間を利用して
「より専門性を磨くための研修やセミナーを受講したり、趣味や習い事の時間を充実させたい!」
なんて思っていたのに…
現実は「そんな希望を叶えることが困難なほど仕事が忙しい!」ということはありませんか?
今回は、”やりたいこともあるのに仕事が忙しすぎる!”という薬剤師さんのために、ワーク・ライフ・バランスを実現できる職場の見つけ方についてお伝えします。
目次
薬剤師が働いている主な職場の忙しさとは?
薬剤師が働く主な職場としては、「病院」「調剤薬局」「ドラッグストア」「製薬会社」などがあります。まずは、それぞれの職場の忙しさはどのようなものなのか見ていきましょう。
1. 病院の場合
病院業界全般の忙しさ
薬剤師の就職先の一つとして人気の病院ですが、ギリギリの人数しか採用していないという所もあり、比較的どの病院も忙しいようです。
業務の中に当直がなければ、忙しさは多少軽減されるかもしれません。
忙しい時期
繁忙期は、インフルエンザや風邪などの患者さんが増える冬季。
また、耳鼻科がある病院では花粉症患者さんが増える春前~GWくらいまでは忙しさが続きます。
忙しい時間帯
病院の場合、外来調剤と入院患者さん用の薬の払い出し業務が重なるため、午前中は1日の中でもっとも忙しい時間帯のひとつです。
そして、当直の時間帯は、
- 冬季
- 2次救急、3次救急などを受けている病院
- 一晩中ひっきりなしに患者さんがやって来る小児科の当番医がいる日
特に上記の場合、ほとんど眠る時間がないほど忙しいことが多いです。
2. 調剤薬局の場合
調剤薬局業界全般の忙しさ
どこの調剤薬局も人手不足が原因で忙しい状況です。
ただし、大手チェーンの調剤薬局では本社のヘルプスタッフが人手不足の曜日や時間帯に手伝いに来てくれて、多少忙しさが緩和されることもあります。
忙しい時期
病院同様、インフルエンザなどの感染症患者さんが増えるため、冬季は忙しい傾向にあります。
また、病院が休みになる前にと、お正月、お盆、ゴールデンウィークやシルバーウィークなどの大型連休前後は、慌てて受診し薬をもらいに来る患者さんなどで混み合い、忙しくなります。
忙しい時間帯
通勤・通学前の患者さんが多い10時~13時頃までと、学校や会社帰りの患者さんがやってくる18時前後は忙しさのピークであることが多いようです。
ただし、会社員をターゲットにした、夜遅くまで診察をしているクリニックの門前薬局などでは、午前中は比較的ゆったりしていて、夕方~診察終了後1時間くらいまでが忙しさのピークになることもあります。
3. ドラッグストアの場合
ドラッグストア業界全般の忙しさ
調剤薬局同様に人手不足が問題で忙しいことが多いです。
調剤併設の場合では、調剤室の仕事だけではなく、第一類医薬品の販売があるたびにドラッグストアの売り場に呼び出され、患者さんの対応をしなければならないこともあり、バタバタと慌ただしく過ごすことになります。
忙しい時期
ドラッグストアはいつの時期も忙しそうに見えますが、繁忙期と閑散期があります。
一般的に
- 閑散期: 8月などの夏ごろ。
- 繁忙期: 新製品のリリースが多い3月~4月頃と、風邪などの感染症の患者さんが増える11月~2月頃といわれています。
忙しい時間帯
ドラッグストアの営業時間にもよりますが、忙しさのピークは大きく3つあると言われています。
- 出勤や通学中の学生や会社員が立ち寄る、朝7~9時頃
- お昼休みに昼食の買い出しに来るお客さんで混み合う、昼11時~13時頃
- 学校や会社帰りのお客さんが立ち寄る、夕方17時前後
です。
4. 製薬会社の場合
製薬会社業界全般の忙しさ
薬剤師に人気の職業のひとつMRは、担当施設での面談時間によっては朝早くから夜遅くまで時間を拘束されることがあります。
それ他の職種でも、土日祝日は学会、セミナーや座談会に参加する機会が多いので、土日がつぶれてしまうこともあります。
忙しい時期
繁忙期は、なんといっても新薬がリリースされる前後です。
MRは医療施設への訪問回数が増えますし、その他の職種でもセミナー、勉強会、講演会などの準備・開催に追われることとなります。
忙しい時間帯
MRの場合は、医療従事者のアポイントメントがとりやすい昼休み時間や終業時間後が最も忙しい時間帯のようです。
マーケティング、学術や研究・開発職などの職種では自分でメリハリをつけて働いているようです。
薬剤師が忙しさから解放されるための3つの方法
忙しすぎて、不満を自分一人で抱えこんで我慢してしまっている薬剤師さんは多いかもしれません。
しかし、我慢して声を上げずにいても、自分の心身に疲労が蓄積するばかりで、問題は一向によくなりませんよね。
忙しさの解消のためには、原因を突き止め、声をあげて周りの人を巻き込み、問題解決に結びつけていくことが大切です。
忙しい毎日で、ワークライフバランスがとれず、心身ともに疲れ果ててしまう前に、“忙しさから解放されるための方法”を3つご紹介します。
1. 忙しい原因を究明する
不満はたくさんあるかもしれませんが、まずは忙しい原因はなにかを探ってみましょう。
自分や同僚が工夫することで、意外と簡単に問題を解決できるかもしれませんよ!
2. 業務の効率化を図る
もし、忙しさの原因が業務フローの見直しや工夫で解消できそうだったら、同僚や上司に呼びかけて改善していきませんか。
自分の忙しさを解消できるのはもちろん、職場全体の業務の効率化がはかれます。
ひいては、患者さんをはじめとする顧客に、これまで以上に質の高いサービスを提供することにもつながっていくと考えられます。
3. 現場で解決できないことは上司を通して会社へ提案
たとえば調剤薬局で、小児科の処方箋をメインで受けているのに手まきの分包機が1台しかなく、患者さんの待ち時間が30分以上になるような場合は、設備の見直しが必要かもしれません。
あるいは、現場での工夫や、各自のスキルアップをはかっても業務の効率化が進まない場合は、仕事量に対する人手が不足していることが考えられます。
こうした問題は現場で解決することは難しいため、上司を通して会社や経営者に要望を申し出ることで解決へと導いていく必要があります。
薬剤師が仕事とプライベートを両立できる 職場の見極めポイント
それでは、これから転職を考えている薬剤師さんのために、ワークライフバランスがとれる職場かどうかを見極めるポイントを「病院」「調剤薬局」「ドラッグストア」「製薬会社」の業種ごとに見ていきます。
1. 忙しい病院の見極めポイント
日中は忙しい時間帯とそうでない時間帯に比較的メリハリがあるので、自分でリズムを見つけると働きやすいと思います。
病院勤務の場合、見極めるポイントは、やはり当直の有無でしょう。
当直ありの場合は、その病院が
- 1~3次救急のどれに区分されているのか
- 小児科など 患者数が多く、調剤に時間のかかる科目を応需しているか
を確認しておくとよいでしょう。
ただ、上記に挙げた病院でなくても、当直の時間帯は一人もしくは少人数で、次から次にやってくる処方箋をさばかなければならいため、目が回るほどの忙しさに見舞われることもあります。
2. 忙しい調剤薬局の見極めポイント
総合病院、評判の良いドクターやカリスマドクターが開業しているクリニックなど、集客力のある病院やクリニックが門前にあると患者数は多く、忙しいことが多いです。
薬局のまわりにある医療機関の評判・患者さんの入り具合をみてみることで、その薬局の忙しさを判断する材料のひとつになります。
また、基準薬局ですと、土日祝日・夜間でも患者さんからの問い合わせに対応しなければならない場合があるので、確認しておくと良いでしょう。
3. 忙しいドラッグストアの見極めポイント
ドラッグストアの中には、毎週広告を打ち出したり、「ポイント2倍デー」や「1のつく日は全商品10%割引」といったイベントを開催しているところがあります。
ドラッグストアは売り上げUPを狙うため、こうしたイベント日は通常より業務が忙しくなることが予想されます。
普段どんな広報を行っているのか、普段の日とイベント日で業務量がどう変わってくるのか、就職先を選ぶ際にチェックできると良いかもしれませんね。
4. 忙しい製薬会社の見極めポイント
MRは忙しい医師を相手に仕事をしているので、それに合わせていつでもフットワーク軽く対応することが求められます。
アポイントメントや、製薬メーカー主催のセミナーの開催時間によって、勤務時間が定時を大きく超えることがあります。
さらに、土日祝日も学会などで潰れることが多いといいます。
多くの場合、これらの労働に対する対価は残業手当、代休、休日出勤手当といった形でしっかり支払われるので、その点は安心してよいと思います。
しかし、土日祝日は家族と過ごす時間を大切にしたい考えている方は、学術や研究・開発職など、MR職以外の職種であれば比較的メリハリをつけて働けるといいます。
自分で調べたり、他の薬剤師の口コミを参考にしたり、転職サイトのコンサルタントに調べてもらうと良いと思います。
ワークライフバランスを保てる職場はあるか、実際の求人情報をチェック!
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※参照: ジョブデポ薬剤師
おわりに
ワークライフバランスを実現できる職場についてご紹介しました。
忙しいのは良いこと、そう考えている人もいると思います。しかし忙し過ぎることで、自分や周囲を不幸せにしてしまっては元も子もありませんよね。
質の良い仕事をして、患者さんやクライアントに良いサービスを提供するには、やはり働いている人自身が元気でいることが不可欠です。
そのためには、充実したプライベートな時間こそ 大切にしたいものです。
しっかり調べて、仕事もプライベートも大切にできる職場を探しましょう。求人情報からは見えづらい内部の情報については、転職サイトの担当コンサルタントに調べてもらうといいですよ。
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