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薬剤師の現状と将来
最終更新日:2013年4月13日
医療業界は変化し続けています
過去10年くらいの間、薬剤師を取り巻く環境は大きく変わりました。
医薬分業が進み、薬局の数が増え(特に病院や診療所前のいわゆる門前薬局)、薬剤師の不足が顕著になり、
院外処方せん率は今現在60%近くまで上昇し、
薬科大学の新設ラッシュ、
薬学部の4年生から6年制への移行、
少子化による受験生の減少、定員割れの薬学部が出てくる、
調剤だけではなく服薬指導や約歴管理、薬剤情報提供にも報酬(点数)が与えられるなど、様々な変化が見られました。
ただ、薬剤師の現状は急速に発展した医薬分業による薬剤師不足で、就職や待遇に関しては他の職種に比較するとまだまだ恵まれていると言ってよいと思います。では、薬剤師の将来はこれからどんな風に変化していくのでしょうか。
今後予測される変化
- ①薬剤師の需要と供給
- 大学の薬学部は2002年に46校・定員数8110人に対し、2007年には72校・定員数13164人と激増しました。2006年の薬学4年制から6年制の移行によって、来年から6年制の学生が卒業し始めると、毎年薬剤師の数が増加する傾向にあるとみられています。一方、少子化の影響で人口は減り続けるので、必然的に人口に対する薬剤師の数が過剰になる可能性があります。
- ②仕事の内容
- 今までは薬剤師の資格を取得した半数以上が病院や薬局、ドラッグストアに就職していましたが、今後は薬学・化学の専門家として治験関係の会社や介護事業、食品会社、化粧品会社、臨床検査機関といった幅広い分野での仕事に従事していくことが予想されます。
- ③病院での臨床薬剤師
- 医師と同等の立場で薬物療法に積極的にかかわることになります。どういう薬を使ったらより安全で効果が期待できるか、薬剤の血中濃度を確認しながら投薬計画を立てていくとう医療チームの一員としての仕事が今以上に比重を占めていくことでしょう。
- ④登録販売者制度
- 2008年から登録販売者がいれば、ドラッグストアやコンビニで一部の医薬品が販売できるようになりました。今後、この制度がさらに進化することで、もしかしたら将来、ドラッグストアでの薬剤師のニーズが減少していくかもしれません。
- ⑤通信販売やインターネット
- 消費者の利便性追求やIT技術の進歩により、医薬品のネット販売や通信販売の環境が大きく変化する可能性が十分にあります。薬剤師は消費者の疑問や質問にこたえるため、新しい仕事の形態に直面することが想像されます。
どんな将来が待ち構えていても、柔軟に順応できる薬剤師を目指して日々、切磋琢磨していきたいですね。日頃の自分磨き・スキルアップを忘れずに。
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