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関節リウマチについての代表的な治療薬・作用

関節リウマチとは、自己免疫疾患による関節炎です。
免疫の抗原抗体反応は自己を守るためのシステムなので、本来、体にとっては良い事なのですが、この働きが狂うと「自己」と「非自己」の区別が出来ずに、自分自身を傷つけてしまいます。これが自己免疫疾患と言われるものです。

関節リウマチの場合は、まず最初に血液中にあるリンパ球や好中球などの白血球が、自己の細胞表面のレセプターにサイトカインのひとつであるTNFと言う情報伝達分子を接着させて、炎症反応をひき起こし、それが関節に集まります。そうすると、免疫は自己を非自己とみなし攻撃を仕掛けます。そのため、関節中に炎症が起こり、組織が破壊されていきます。
関節が、炎症性サイトカインで満たされると、関節内の組織が炎症を起こし、どんどん破壊され、熱を持ち、痛みが発生し、関節も腫れ上がり、だんだんこわばっていきます。
そして最終的に、関節は変形し固まってしまいます。

関節リウマチは男性よりも女性に発生しやすい疾患です。特に30代以降、高齢になればなるほど多くなります。理由としては完全な治癒が困難であるからです。
また、手と足の関節に多くみられるのが関節リウマチの特徴になっています。

関節リウマチの痛みは、軽症から重度の痛みまで様々です。何もしなくても激痛なので、どうしても痛み止めや炎症止めが必要になります。関節リウマチが引き起こす炎症は、関節を包んでいる膜(滑膜)が、炎症を起こしている滑膜炎というものです。

◆関節リウマチについての代表的な薬と作用◆

■非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
関節の腫れや炎症を抑え、痛みを軽減しますが、病気の進行を止める事は出来ません。

■遅効性抗リウマチ薬
即効性は無いが、関節の痛みと腫れを徐々に軽減し、関節の破壊が進むのを遅らせます。

■コルチコステロイド薬
抗炎症効果で痛みや腫れや熱を抑えます。長期使用時には副作用があります。

■ 免疫抑制薬
免疫の働きを抑制し、炎症性サイトカインによる関節破壊の進行を遅らせます。

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