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  4. 糖尿病についての代表的な治療薬・作用

糖尿病についての代表的な治療薬・作用

糖尿病についての代表的な治療薬・作用

糖尿病とは、膵臓から分泌されるインスリンホルモンが何らかの理由で不足するために起きる代謝疾患で、血液中のブドウ糖が細胞に採り込まれない為に、血液中にブドウ糖が異常に多くなり、それが尿中に溢れ出る為に糖尿病と言います。
糖尿病が問題なのは、尿中に糖が溢れる事ではなく、細胞中で糖代謝が行われず、エネルギー代謝が行われないために、様々な合併症を起こすことにあります。
実に、三大成人病の影にはほとんど糖尿病が影響しています。つまり、ある意味、糖尿病の合併症でほとんど病死していると言う意味です。
しかし、逆に言うと、糖尿病さえ予防、あるいは改善出来れば三大成人病になる可能性が低くなると言うことです。

糖尿病は大きく分けると2種類になります。
Ⅰ型糖尿病(※インスリン依存型糖尿病)と、Ⅱ型糖尿病(※生活習慣病が主な原因)です。

Ⅰ型糖尿病は、インシュリンがないか、欠乏した結果起こります。
理由としては膵臓にあるインシュリンの放出源であるランゲルハンス島のβ細胞の異常です。

Ⅱ型糖尿病は、Ⅰ型糖尿病とは違い、インシュリン欠乏が原因になっている事は少なく、作られたインシュリンを体が適切に利用出来ない事が原因である場合が多いようです。

血糖値が高くなると、体の中の大切な臓器や細胞が機能しなくなり、徐々に破壊されていきます。
慢性的に血糖値が高いと、合併症が同時多発的に全身に起こります。

特に細かい血管の集まっている眼や腎臓などは障害を受けやすく、糖尿性の網膜症や腎症を引き起こします。
また、心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化も起きやすくなります。
さらに、神経の障害も全身で起きますので、知らない間に足先などが壊死しやすくなります。
糖尿病が厄介なのは、自覚症状が無いままで合併症を引き起こすことです。

◆糖尿病についての代表的な薬と作用◆

■ビグアナイド薬
ブドウ糖の吸収を遅らせ、インスリンの働きを高めます。

■スルホニル尿素薬
膵臓のβ細胞を刺激して、インスリンの分泌を促進します。
インスリンの分泌が無ければ効果はありません。

■メグリチニド
膵臓からのインスリンの分泌を促進します。

■インスリン抵抗性改善薬
血液中にあるインスリンの感受性を良くして血糖値を下げます。

■食後高血糖改善薬
α-グルコシダーゼという糖質を分解する酵素の働きを阻害して、食後の血糖値が急激に上昇するのを抑えます。

■速攻型インスリン分泌促進薬
膵臓のβ細胞に素早く働きかけて、インスリンの分泌を促進する薬です。

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