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甲状腺についての代表的な治療薬・作用
甲状腺についての代表的な治療薬・作用
甲状腺とは首の前側、のどぼとけのすぐ下にある内分泌腺のことです。
ちょうど蝶々が羽を広げているような形をしています。
皮膚の上からは見えませんが、炎症を起こして甲状腺が脹れると、喉もとが膨らむのですぐにわかります。
甲状腺の主な働きは、体中の新陳代謝をコントロールし、生命活動に必要なエネルギーを作り出すことです。
代謝をあげるためには、体細胞を刺激してタンパク質をつくらせる方法や、代謝の時に細胞が使う酸素量を増やす方法があります。
代謝やエネルギー生産に関わるホルモンですので、甲状腺ホルモンがバランスよく分泌していないと、すぐに体調が悪くなりますし、放置していると生命活動に大きな問題が生じます。
甲状腺は、食品中のヨードを利用して甲状腺ホルモンを作ります。
脳の下垂体のすぐ上にある視床下部から甲状腺刺激ホルモン放出ホルモンが分泌されると、下垂体が甲状腺刺激ホルモン(TSH)を作ります。
そうすると、甲状腺が甲状腺ホルモンを分泌します。
この一連の働きがどこかで阻害されると、甲状腺が機能障害を起こします。
ですから、甲状腺の機能障害が起きても甲状腺が悪いとは限りません。
病状を緩和するために、主に甲状腺ホルモンなどが投与されます。
◆甲状腺についての代表的な薬と作用◆
■合成T4製剤
甲状腺ホルモンには、T4(チロキシン)と言うものがありますが、そのT4の働きをする為の製剤です。
■合成T3製剤
甲状腺ホルモンには、T3(トリヨードサイロニン)と言うものがありますが、そのT3の働きをする為の製剤です。
■乾燥甲状腺製剤
ウシ、ブタなどの甲状腺の抽出物で、体内で甲状腺ホルモンの働きをする為の製剤です。
■抗甲状腺剤
バセドウ病の治療に使用します。チアマゾールとプロピルサイオウラシルの2種類があります。
■ヨード
甲状腺ホルモンの分泌を減少させます。
■ベータ遮断薬
過剰な甲状腺ホルモンによる刺激を阻害します。
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