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虚血性心疾患についての代表的な治療薬・作用

虚血性心疾患とは、狭心症や心筋梗塞など、心筋への血流不足が原因で起こる心臓疾患の総称を言います。
心筋に血液を送る冠状動脈が何らかの理由で狭くなったり、詰まったりすると、血流が悪くなり、虚血状態になると様々な弊害が起こります。
血管が狭くなり(狭窄)血流が悪くなると、心筋が酸欠状態になり、「狭心症」になります。
又、冠状動脈が完全に詰まった状態(閉塞)が「心筋梗塞」です。

虚血性心疾患の原因としては、「動脈硬化」や「れん縮」です。
動脈硬化が原因で虚血性心疾患に陥る場合には、普段の生活や運動・労働によるものがほとんどなので自己管理が大切になります。
又、れん縮(※冠状動脈が異常な収縮を起こす事。)による発作の場合には、安静時にも起こりますし、起き抜けや喫煙により起こる場合もあるので、やはり日ごろから生活習慣に気を配り、自己管理を徹底し、周りの方々にも協力して頂いた方が賢明です。
日本国内においての病気による死亡原因のワースト2位に入りますから、誰も無視は出来ない問題です。自分自身と家族の為にも、病気に関する知識を得ましょう。

◆虚血性心疾患についての代表的な薬と作用◆

■抗凝固薬
ビタミンKの働きを抑えて血液を固まりにくくし、血流や血圧を安定させます。

■抗血小板薬
血小板の働きを抑え、血液を固まりにくくし、更に血栓の形成を防ぎ、血流を最善な状態にします。

■糖タンパクIIb/IIIa阻害薬
抗血小板薬の一種ですが、糖タンパクIIb/IIIaの働きを阻害して、血小板が凝集するのを防ぎます。

■ベータ遮断薬
心臓にある交感神経のβ受容体を遮断することで、ノルアドレナリンの動きを封じ込めると、結果的に拍動が抑えられることによって血圧が安定します。

■カルシウム拮抗薬
血管平滑筋の細胞に作用するカルシウムチャンネルの働きをブロックして、細胞内にカルシウムイオンが入り込むのを防ぎ、更に細胞内のカルシウム濃度を低下させることにより、血管を拡張させ、血圧を下げます。

■硝酸薬
血管拡張薬の一種ですが、ニトログリセリンの場合は舌下錠、経口薬、注射薬、軟膏、貼付薬などがあり、冠状動脈を強く広げ、更に全身の静脈を広げて心臓の負担を減らします。

■オピオイド鎮痛薬
オピオイド受容体に作用する最も強い鎮痛薬で、急性の激しい痛みや緊急治療の必要な急性肺浮腫に伴う不安感を軽減するために用います。

■血栓溶解薬
血液の凝固に関わるタンパク質であるフィブリンを分解し、一度固まってしまった血液(血栓)を溶かします。

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