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  4. 不整脈についての代表的な治療薬・作用

不整脈についての代表的な治療薬・作用

不整脈といえば、簡単に言うと脈拍が乱れている状態を指します。
心臓内部での電気的な刺激がスムーズだと心拍数が正常なのですが、何らかの理由でそれが阻害されると、心拍数が乱れます。その為に、不整脈に関する薬は細胞間の電気的な伝達がスムーズに行くように調節するものが主となります。

神経的な刺激やホルモン、精神的なことにも心拍数は影響されますが、基本的には単なる細胞間の電気信号の停滞・異常などです。
ほとんどの場合、ホルモンやミネラルなどの栄養素が関与していますので、細胞壁から一定の栄養素が出入りしやすいように調整するのが不整脈のお薬の役目だと言えます。

しかし、不整脈の場合には心疾患や先天的な疾患などの病気が原因の場合もありますので、専門機関にて原因をお確かめの上、必要があればその他の病気も改善する必要があります。

◆代表的な治療薬と作用◆

■ナトリウムチャンネル遮断薬
心筋細胞膜のナトリウムチャンネルに結合し、ナトリウムイオンの流入を抑制することで、脱分極速度を低下させ、活動電位の異常を抑え、結果的に脈拍を調整します。

■ベータ遮断薬
心臓にある交感神経のβ受容体を遮断することで、ノルアドレ
ナリンの動きを封じ込めると、結果的に拍動が抑えられることによって血圧が安定します。

■カリウムチャンネル遮断薬
心筋の細胞膜のカリウムチャンネルの働きを抑制することにより、心筋の不応期を長くして不整脈を抑制します。

■カルシウム拮抗薬
血管平滑筋の細胞に作用するカルシウムチャンネルの働きをブロックして、細胞内にカルシウムイオンが入り込むのを防ぎ、更に細胞内のカルシウム濃度を低下させることにより、血管を拡張させ、血圧を下げます。

■ジゴキシン(ジギタリス製剤)
ジゴキシンの作用は細胞外のナトリウムイオン(Na+)と細胞内のカリウムイオン(K+)を交換するポンプであるNa+/K+ATPaseの働きをを阻害することによって、細胞内Na+濃度の上昇をもたらし、脈拍を安定させます。

■プリンヌクレオチド
アデノシンレセプターを介した心筋細胞外からの作用によって洞房結節の自動能を抑制し、房室伝導を抑えます。

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