薬剤師10人に聞きました！スキルアップのために取り組んでいることは？

他の医療従事者や患者からの信頼を高め、時代の流れに合った薬学的ケアを指導できる薬剤師であると示すため多くの場合は、最初のステップとして認定薬剤師を取得します。

そして、他の薬剤師に対する指導的役割を果たすことや、研究活動等を行うことができる薬剤師が、試験に合格すると専門薬剤師になれます。

病院で働く薬剤師は、このような制度を利用して、チーム医療や入院患者への服薬指導に生かしている人が多いようです。

今回は薬剤師の皆さんに、どんな「スキルアップ」に取り組んだのか聞いてみましたよ！

薬剤師の声

感染制御認定薬剤師の資格を取得

「病院の感染対策チームに薬剤部の代表で参加しているため、資格をとりました。
医師、看護師、検査技師、薬剤師がチームには所属していて、病院全体の感染制御に取り組んでいます。」

日本糖尿病療養指導士の資格を取得

「病院で糖尿病の入院患者が多い病棟を担当していたため、資格をとりました。専門知識を身につけ、患者の糖尿病のセルフケアを支援できるようになりたかったからです。この資格は、薬剤師だけでなく看護師、管理栄養士、臨床検査技師、理学療法士なども対象です。」

サプリメントアドバイザーの資格を取得

「病院で働いていた時は扱わないので興味がありませんでした。しかし、薬局勤務ではサプリメントの取り扱いもしているので、知識がないと接客に自信が持てなかったので勉強しました。」

エステティシャンの資格を取得

「美容に興味があり、自分が通っていたお店で勧められて資格をとりました。肌の構造なども詳しく勉強したので、皮膚科の薬を処方された患者への指導に役立つことが結構あります。」

ファスティングマイスターの資格を取得

「断食の指導ができる資格をとりました。悪いものを体に入れないことや、デトックスの考え方、食の知識を広めることが、病気の予防や薬を減らすことに繋がると考えています。生活習慣病などで食事について患者から聞かれることが多いし、添加物に注意する必要性も知らない人が多いので、服薬指導の中で、ワンポイントアドバイスで食に関わる話もしています。」

ケアマネージャーの資格を取得

「在宅や介護の分野が広がっていくので、現場でどのようなことを行っているのか知りたかったし、将来のためにも役立つと考えて勉強しました。」

中医師の資格を取得

「上海中医薬大学日本校の通信教育で、資格をとりました。元々、漢方薬局で働いていましたが、より専門的に学びたいと考えたからです。」

野菜ソムリエの資格を取得

「漢方薬局で、養生の話を良くしていました。料理も好きだし、食に関することを学びたいと考えて勉強しました。患者の指導にも、自分の生活にも役立ちます。加工品を取り過ぎないように気をつけるようにもなって体調が良いです。」

法学部に進学

「法学部に通いました。薬事法規や法律に興味があったのと、仕事が定時で終わるので時間があったため、夜学に通いました。薬学部を出ているので学士入学できたので、2年で卒業できました。」

薬膳の資格を取得

「薬膳の資格を持っている方の料理をいただく機会があり、優しい味付けに感動しました。その時に興味を持ち、いろいろ資料を取り寄せ調べました。食は健康の土台なので、これから本格的に勉強しようと思っているところです。」

ホメオパシーを習得

「薬局で働くうちに、健康に対して違う角度からアプローチ出来ないかと思っているうちに、ホメオパシーに出会いました。ペットに使えるというのも大きな理由でした。自分が学んだ学校には、医師や看護師で学びに来ている人が多くて驚きました。今はセミナーの講師などもしています。」

英会話レッスン

「転職のため、有給休暇消化中に時間があったので、英会話学校の1ヶ月集中レッスンに通いました。」

「毎週英会話に通っていました。海外旅行が趣味なので勉強しはじめたけど、仕事にも必要になって行くかなと考えて。」

「今、英会話に通って目下勉強中です。週末は課題で終わってしまうけど楽しいです。」

最後に

いかがでしたか？薬に関わらない、個性的な資格やスキルもあったので驚いたのではないでしょうか？

薬剤師は、必要な責務を全うするために、常に研修等による自己成長に努めなければなりません。そんな中、独自の研修制度を取り入れている企業も増えてきています。

また、薬局運営の道へステップアップを目指す社員のために、人財育成・リスク管理・店舗運営などのマネジメント能力向上のための研修を行っている企業もあります。

話を聞いて印象的だったのは、「暇だから何か学ぼうと思った」人が多かったこと。勉強熱心な向上心が高い薬剤師が多いことは喜ばしいことですね。

あなたの同僚も知らないうちに何かしら学んでいるかもしれませんね…薬剤師も専門性や個性を売り込む時代。周りの成長の波に取り残されないように気をつけましょう！