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臨床薬剤師の仕事とは
最近、「臨床薬剤師」という言葉をよく耳にするようになりました。臨床薬剤師とは、一体何なのかご存知でしょうか?実は、「臨床薬剤師」という言葉はアメリカのクリニカルファーマシスト(Clinical Pharmacist)を日本語にしたものです。
今回は、臨床薬剤師という仕事はいつからあるのかを日本の臨床薬剤師の歴史を振りながら見ていき、また臨床現場での業務内容についてお話していきたいと思います。
日本の臨床薬剤師の歴史
臨床薬剤師を知る上で忘れてはならないことは日本での医薬分業の歴史です。
1974年、医薬分業(1※)が開始され、1980年頃から大手総合病院・診療所の前に調剤専門の薬局が建てられ始めました。1995年から10年間は日本中に調剤薬局が増え、医療機関からの院外処方箋(2※)率は上がり比例して医薬分業率は高くなりました。
: 患者の診察、薬剤の処方を医師または歯科医師が行い、医師・歯科医師の処方箋に基づいて薬剤の調剤および投与を薬剤師が行うという形で役割を分担すること。
: 外来受診した患者が病院内の薬局でなく外部の調剤薬局で薬を受け取るために発行される処方箋。
この医薬分業の推進と共に、病院薬剤師の業務内容にも変化が訪れます。
1988年、診療報酬(3※)としていわゆる現在の病棟業務である「薬剤管理指導業務」(4※)が設置されます。病院薬剤師の業務が、調剤室(院内処方箋の調剤)から病棟(入院患者さんへの薬剤管理指導)へと拡大されることとなったのです。
: 保険診療の際に医療行為等の対価として計算される報酬のこと。
: 入院患者の薬歴管理と服薬指導を介して患者の薬物療法への認識を向上させ、また患者から得られた情報を医師にフィードバックすることにより薬物療法を支援する業務のこと。
つまり、『 臨床薬剤師 』とは診療報酬上でいう薬剤管理指導業務を行う薬剤師を示しているんですね。
臨床薬剤師の業務内容とは?
では、次に臨床薬剤師の具体的な業務についてお話していきたいと思います。
現在、診療報酬として設置されている薬剤管理指導と指導料は
- 救命救急入院料等を算定している患者に対して行う場合 430点
- 特に安全管理が必要な医薬品が投薬又は注射されている患者に対して行う場合(1に該当する場合を除く) 380点
- 1及び2の患者以外の患者に対して行う場合 325点
の3つです。
薬剤管理指導業務に関し、各医療機関により力の入れ具合は若干差がありますが、一般的に
- 午前: 調剤室にて入院調剤業務や注射の混注業務を行う
- 午後: 担当の病棟に配置される
というケースが一般的です。
大規模総合病院や専門病院で薬剤師のマンパワーが充実している組織では、各病棟に配置される専従の時間は長くなります。専従時間が比較的長く取れる場合は、チーム医療の一員として診療科カンファレンス参加や看護師の申し送りの会にも同席します。
他の医療従事者のミーティングに加わると薬剤師として入院患者さんと接する時に得られる情報以外のより深く詳細な情報が得られ、当然、薬剤管理指導業務の内容も充実したものになります。
臨床薬剤師として求められる働き方とは?
現在、臨床薬剤師はチーム医療の一員として薬物療法に積極的に関わることが求められています。
薬剤管理指導業務の解釈は、患者への服薬指導という狭い定義から、現在では患者に対する薬物療法の効果の評価・副作用モニタリングなど薬学的管理等総括的な薬物療法へと変わってきました。
病棟でこれらの求められる臨床薬剤師としての業務をこなすためには、 薬剤学的知識、薬物治療学、薬物動態、依存耐性メカニズム、副作用発現などをまんべんなく自分のものとすることが必要です。
そして、もうひとつ必要不可欠なものは医療に対する姿勢や生死に対する倫理観です。
他の医療従事者からの厚い信頼を得て病棟で活躍するためには、“主役は患者”であるという基本的なことを常に忘れずにいることが大切なのではないでしょうか。
臨床薬剤師になる方法は?
臨床薬剤師になるためには、まずは薬剤管理指導業務を行っている病院で働くことが第一歩です。病院の探し方としてはまずは転職サイトに登録し、求人があったら積極的に声をかけてもらうようにお願いすることです。臨床薬剤師の求人は数が少ないので、すぐに諦めず長期的にニュートラルな姿勢でいることが肝心です。
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